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ゲキダンイイノ、「iino type-S712」の公道走行実証実施

2023/1/23(月)

「iino type-S712」

関西電力株式会社100%子会社であるゲキダンイイノ合同会社(以下、ゲキダンイイノ)は、自動走行モビリティ「iino type-S712」の公道走行実証実験を三宮中央通り地下通路(サンポチカ)で1月27日~29日に実施する。1月20日付のプレスリリースで明かした。同実証は、ゲキダンイイノ初の公道走行となる。

同実証は、三宮周辺地域において歩行者中心のまちづくり(ウォーカブルシティ)を進める神戸市と協力して行うもので、歩行者の回遊性向上、賑わい創出へ向けた取り組みの一つだ。

「iino type-S712」は、改正道路交通法における「遠隔操作型小型車」規格に合わせて開発したモデルで、公道での走行を目指している。2022年2月には、同モデルで三宮の私有地内でテスト走行実証を実施した。2回目となる今回は、社会実装にむけて公道における走行安全性、歩行者との共存性を検証する予定だ。




「iino type-S712」の特長は、家族や友人と一緒に乗車できること、目線の高さが立っている状態とほぼ変わらないことだ。最大3人で乗車できるため、駅のデッキや街中で家族や友人と一緒に乗ることが可能だ。また、目線の高さから、周囲の人とコミュニケーションがとりやすくなっている。

さらに、「iino type-S712」は、現在 「遠隔操作型小型車」規格であり、公道を走行可能となる見込みの国内唯一の複数人・立ち乗りタイプのモビリティだ。同実証では、「自動運転の公道実証実験に係る道路使用許可基準」にのっとり「第一種原動機付自転車 」の保安基準緩和認定を受け、ナンバープレートをつけて走行する。同タイプのモビリティが公道を走行するのは全国初となる。(同社調べ)

具体的な実証内容としては、将来モビリティの導入を検討している三宮駅周辺デッキなどにおける歩行者交通状況を地下通路に一部の時間帯で再現し、走行実証を行う。車体前後のセンサーで障害物を検知しながら時速5キロ以下で約150m走行することで、人混み環境下における自動走行モビリティの歩行者共存上の課題を抽出する予定だ。

くわえて、「iino type-S712」では、安全確保のため、車体内部の音響装置とLEDライトで周囲の歩行者にモビリティの存在を周知する。乗り降りの際は、車体近くを並走するか、タッチセンサーに手をかざすことで減速、または停止するという。

実証周辺地図

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