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BOLDLY、自動運転シャトル設計・製造のAuve Tech社と協業

2022/11/4(金)

車両イメージ

BOLDLY株式会社(以下、BOLDLY)は、世界初の水素走行自動運転シャトルを含むレベル4の自動運転シャトルの設計・製造を行うエストニア共和国のAuve Tech社(オーブテック)と戦略的協業に合意した。10月24日付のプレスリリースで明かしている。
BOLDLYは、自動運転などを活用した持続可能な公共交通の実現に向けて取り組んでいる。これまでに国内外で合計120回以上の実証実験を実施しており、日本において2カ所で自動運転バスの実用化を達成した。また、同社開発の運行管理プラットフォーム「Dispatcher」は、現在25種類以上の自動運転車両との接続が可能となっており、自動運転サービスの普及に貢献している。
Auve Tech社は、乗客や物資を輸送するための自動運転システムの開発・製造に特化して取り組んでいる。自動運転車両の開発からさまざまな環境への統合、遠隔操作の管理まで、幅広いサービスを提供中だ。過去数年にわたり世界12カ国でさまざまな商業プロジェクトを実施しており、その技術を実証している。

また、同社の自動運転シャトルは、ラストワンマイル輸送を強化することを目的としており、閉鎖区域や混雑した交通環境において、安全でスマートかつ持続可能な代替輸送手段として利用できる。

今回の協業により、Auve Tech社は、BOLDLYの協力の下、自動運転レベル4対応の新型自動運転車両「MiCa(ミカ)」の、日本仕様車の開発を進める。日本でAuve Tech社の車両を導入するのは、BOLDLYが初だ(Auve Tech 調べ 2022年10月24日時点)。両社は、日本での自動運転レベル4のモビリティサービスの実現に向けて、取り組みを推進していくという。

「MiCa」の日本仕様車の特長としては、「障害物回避機能」、「急速充電」、「コンパクトな設計」、「さまざまな天候に対応」、「重要な機器やシステムの構成を二重化」を予定している。「障害物回避機能」では、車両に搭載した7台のLiDARセンサー、および8台のカメラで周辺環境を把握し、障害物を検知して自動で回避する。これにより、完全自律型の無人運転が可能だ。

また、急速充電モデルは、約1時間で充電が完了するため、1台の車両で運行時間を拡大できる。さらに、全長4.2m、全幅1.8m、全高2.5mというコンパクトな設計となっており、最大8人が乗車可能だ。小回りが利くため、狭い道路での走行にも適している。

くわえて、最新のセンサーとソフトウエアを搭載し、積雪や豪雨などの環境下でも走行可能だ。ステアリング、ブレーキ、コンピューター、センサーなどの安全に関する全てのシステムを冗長化しており、車両故障のリスクや発生を最小限に抑えるという。

▼関係者のコメント
■BOLDLY 代表取締役社長 兼 CEO 佐治友基氏のコメント
「BOLDLYは、世界の約30種類の自動運転モビリティについてリサーチした結果、Auve Tech社が開発する車両のアーキテクチャーに日本の技術が生かされている点や、日本の保安基準を理解して設計されている点などを受けて、Auve Tech社とのパートナーシップの締結に至りました。今後、BOLDLYは、日本の交通事業者と連携しながらAuve Tech社のモビリティを運用し、政府が目標として掲げる『2025年度までに40地域での自動運転移動サービスの実装』の実現に貢献するとともに、持続可能な公共交通の整備に貢献していきます」

■Auve Tech社 共同設立者 兼 CEO Johannes Mossov(ヨハネス・モッソヴ)氏のコメント
「私たちが目指すのは、マイカー通勤を超えた都市型通勤です。自律走行型のラストワンマイル車両は、閉鎖区域や混雑した交通環境において、安全でスマート、かつ持続可能な代替交通手段を提供することでラストワンマイル輸送を強化し、交通セクターの効率化に重要な役割を果たすことができます。BOLDLYのような強力なプレーヤーとの戦略的協業は、Auve Tech社の新型車両の市場投入を大きく早め、急速に高まる需要に対応するのに役立つでしょう」

「Dispatcher」による
遠隔監視の様子

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