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ブリヂストンの欧州子会社がマイクロソフトと協働 タイヤモニタリングシステムを開発

2020/7/2(木)

写真:Adobe Stock

ブリヂストンのグループ会社である、ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(ベルギー)は、マイクロソフトコーポレーション(以下、マイクロソフト)と協働して、走行中のタイヤトラブルをリアルタイムで検出できる世界初のモニタリングシステムを開発した。(現地発表:6月30日)
今回開発したシステムは、マイクロソフトのMicrosoft Connected Vehicle Platform(以下、MCVP)を活用した独自のタイヤモニタリングシステムで、外傷によるタイヤトラブルをリアルタイムで認識することが可能。

MCVPのクラウドを活用してデータを蓄積し、タイヤトレッド面※1とカーカス※2が受ける影響をアルゴリズムで解析する。走行中にリアルタイムでドライバーに危険を知らせることで、ドライバーは車両を停止させるなどの事故を未然に回避する行動をとることができる。
※1 路面と直接接する部分で、カーカスを保護するとともに摩耗や外傷を防ぐタイヤの外皮。
※2 タイヤの骨格を形成するコード層の部分。タイヤの受ける荷重、衝撃、充填空気圧に耐える役割を持っている。
(引用:ブリヂストンWebサイト「タイヤの基本構造」)

また、同システムはドライバーへ危険を知らせるだけでなく、道路管理者などに道路のくぼみやその他の危険要因の存在を通知することもできるという。さらには、道路トラブル情報を近隣車両とクラウド上で共有することによりタイヤトラブルを未然に回避するなど、将来の自動運転化にも貢献できる可能性がある技術だ。

ブリヂストングループの発表によると、タイヤトラブルは空気圧管理の不適正などタイヤメンテナンス不足や、走行中の外傷によるタイヤ故障などをさまざまな要因から発生するという。昨今では内圧警報装置(Tire Pressure Monitoring System)が搭載されている車両も多くタイヤメンテナンス不足を解消しやすい環境となっているが、同システムを活用することで危険性をより低減することが可能だとしている。

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