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Carstay、軽トラックで「モバイルハウス」金沢工大と共同で実証

2020/7/21(火)

軽トラックの荷台に木製の“家”を載せた「モバイルハウス」をKIT建築学部と共同開発する

車中泊スペースとキャンピングカーのシェアリングサービスなどを展開するCarstay株式会社(以下、Carstay)は20日、地域活性化プロジェクト「Local Vanlife Project(ローカル・バンライフ・プロジェクト)」の開始を発表した。

Local Vanlife Projectとは、Carstayが展開する車中泊仕様の車両などモビリティ(移動体)を基盤とする新たな旅や暮らしのスタイル「バンライフ」を通じた持続可能な地域観光モデルを提案するプロジェクトのこと。

プロジェクト第一弾として、7月より金沢工業大学(以下、KIT)および石川県白山市と連携して、白山麓地域の観光や生活体験などの遊休観光スポットを再発掘する地域密着型プロジェクト「Local Vanlife Project in Hakusan」を開始する。

Carstayは東京都主催のスタートアップ支援事業「NEXs Tokyo」に選出されており、NEXs Tokyoのパートナーが石川県白山市であることから、Local Vanlife Projectの第一弾の実施地に白山麓地域が選ばれた。

Local Vanlife Project in Hakusanでは、7月より白山麓地域住民を中心に、バンライファー(車旅人)向けの車中泊スポットとして、民家・商店・事業所などの駐車場や空き地を同社のシェアサービス「カーステイ」への登録を進めている。地域密着で生活体験ができる「文化体験」に加え、白山麓地にバンライフ拠点を整備することで関係人口の増加を図る狙い。

また体験型の車中泊観光を目指し、KIT建築学部の宮下智裕准教授の研究室とCarstayが共同で、軽トラックの荷台に木製の「家」を載せた「モバイルハウス(可動産)」を開発する。

モバイルハウスとは、「従来の移動手段に加え、車内で就寝・仕事が可能なプライベート空間を持つ“動くホテル”のこと(同社プレスリリースより)。制作にあたっては石川県内の木材を使用して、KIT建築学部の学生が製作し、8月中の完成を目指している。

完成後のモバイルハウスは、キャンピングカーなど車中泊仕様の車に特化したCarstayのカーシェアサービス「バンシェア」に登録し、キャンピングカーを持たない旅行者が白山市を訪れた際に利用できるよう、白山麓地域の住民が運用する。また9月からは旅行者向けに地域観光プランの提供を開始する予定だ。

Carstayは今後も石川県内含め全国でLocal Vanlife Projectを推進し、地方自治体、事業者、学校法人などの連携パートナーも募っていく。

「Local Vanlife Project in Hakusan」はKIT白山麓キャンパスを起点に進める地域密着型プロジェクト

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