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【CES ASIA 2018】新勢力の零跑(leapmotor)、EVスポーツセダンと自動運転技術を発表

2018/7/5(木)

零跑(leapmotor)が開発・製作したEVスポーツセダン「S01」

6月13日~15日の3日間にわたって中国・上海市でCES ASIAが開催された。さまざまな展示の中、今年はIT企業による自動運転技術が目立っていた。大手企業である百度(Baidu)のほか、新勢力の零跑(leapmotor)が展示したEVスポーツセダン「S01」が注目を集めた。

零跑はアリババと同じ浙江省に本部を置く新興企業だ。浙江零跑科技有限公司(以下「零跑」)は、IT企業である浙江大華技術股份有限公司(※)(以下「大華技術」)とその創業者が出資して設立した会社である。EVの研究開発・製造、バッテリーシステムの開発、コネクテッド技術、知能運転技術の開発を主な業務とする企業である。

※浙江大華技術股份有限公司: 2001年に設立したセキュリティシステムを中心とした企業。2008年に上場。AI技術を使った監視カメラなどのセキュリティシステムの先進技術研究・開発に注力し、動画監視設備は市場シェア世界第二位となっている(IHS 2017年による)。

CES ASIAで展示の様子



EVメーカーの起業が相次ぐ中、零跑は異色の存在だ。上海蔚来汽車(NIO)などEVで先行したメーカーは、SUVを主要販売車種としているが、零跑はよりマイノリティの2ドアスポーツセダンを選んだ。CES ASIAで展示されたS01は、中国初の電動2ドアスポーツセダンであり、高効率の電動システム・ADASシステムおよびスマートコネクテッドシステムを搭載している。大華技術の画像処理や識別、AIにおけるノウハウに基づいた、正確度・感度が高いADASを強みとし、S01にはすでにレベル2.5相当の自動運転システムが搭載されているという。さらに顔識別システムによりドライバーの疲労度が確認できる。CES ASIAの会場ではS01の低速自動運転、自動パーキングの体験会が開催された。2019年に発売が予定されており、会場で開かれた先行予約受付では先着451名分がわずか4時間未満で完売した。

S01の低速自動運転、自動パーキングの体験会



自動運転に関して、大華技術と連携したAIチップの「凌芯01」の開発進捗もCES ASIAで発表された。現在はインテグレーション検証段階で、2019年に実車試験を行う計画が述べられた。

IT企業のEV製造への参入は、零跑が中国で初であるという。百度は自動運転のプラットフォームの開発に専念し、車両自体はカーメーカーと連携する形になっている。それに対して、零跑は自動車業界の人材を招き、自社でクルマの設計・製作およびシステムの開発を統合している。S01は、零跑が自動運転を目指す道に不可欠なステップである。新興企業の参加によって、中国における自動運転をめぐる競争は白熱化していくであろう。

 

本記事で記載する写真はすべて零跑のホームページによる

http://www.leapmotor.com/

http://www.leapmotor.com/index.php/news/info/220

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