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エンジン製造のカミンズ、ドイツで水素燃料電池の生産を開始 列車向け供給から

2020/11/17(火)

新施設イメージ図

新施設イメージ図

アメリカに本社を構えるエンジンメーカーであるカミンズ(Cummins)は12日、ドイツのヘルテンに燃料電池システムの生産施設を開設すると発表した。

カミンズは各種エンジンなどを手掛ける一方、近年は水素技術に力を入れており、水素燃料電池の開発でアメリカのエネルギー省(DOE)から2つの賞を受賞、合計でおよそ700万ドル(約7億3,000万円)の助成金も獲得した。欧州には7つの製造拠点、20の流通拠点があり、ディーラー300人以上を含めた6,700人以上の従業員がいる。

今回の生産施設は、2021年7月にオープン予定。年間10メガワットのキャパシティをめざし、製造スペースと研究開発スペースを設ける。将来的には拡張し、燃料電池スタックの改修をサポートする予定だ。テストステーションも4つ設置し、燃料電池と水素製造の研究開発能力を補完する。

新施設の当面の目標は、水素燃料電池を動力とする列車コラディア・iリント(Coradia iLint)に、毎月1メガワットの列車用水素電池システムへの供給することだ。コラディア・iリントは、フランスが本社の鉄道メーカーであるアルストム(Alstom)が、2016年9月に発表した列車だ。

アルストムは今年9月にも、オランダでコラディア・iリントのテストを実施。乗客なしで各駅停車と急行の2種類をパターンを試し、水素消費量、インフラストラクチャの互換性、加速、ブレーキ、ドッキング、最高速度、補助装置の性能において問題がなかったと発表した。

カミンズの燃料電池システムは、6つのパワーモジュール、冷却システム、配管、送風機、エアフィルターを内蔵している。パワーモジュールで外部から空気を取り込み、水素貯蔵タンクから水素を取り込み電力を生成する。

なお、カミンズは11日、トラックやバスなどを製造するナビスター(Navister)と協力し、水素燃料電池を搭載した大型トラックを開発すると発表した。

(出典:カミンズ Webサイト、アルストム Webサイトより)

コラディアiリント

コラディアiリント

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