電脳交通、香川県高松市のスーパーシティ構想に配車システム提供
2022/2/4(金)
株式会社電脳交通(以下、電脳交通)は、香川県高松市(以下、高松市)が行う新しい交通モード「バタクス(Vehicle of Advanced Tarriff And Connection System)」*の実証事業に配車システムを提供する。2月3日付のプレスリリースで明かした。
「バスとタクシーの間を埋めるサービスを作る」という想いから、名付けられたもの(高松市プレスリリースより)
高松市は、人口減少、少子・超高齢社会が進む中、ICTやデータを活用してさまざまな地域課題を解決する、スマートシティの実現に向けた取り組みを推進している。さらに、もう一段先に進めた取り組みとして、先端技術を活用するとともに、大胆な規制改革等によって、未来の生活を先行実現するスーパーシティ構想を国に対して提案している。スーパーシティ構想では、交通領域の課題解決として、「持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて新しい交通手段を生み出す」という目標を掲げている。高松市の交通領域の課題は、従来の交通モードでは、サービスに対してのコストバランスが悪く、持続性が低いということだ。今回の実証事業のエリアも、路線バスが運行していたが、利用者が少なく、路線バスの存続が危ぶまれていた。今回の取り組みでは、高松市で営業している3社のタクシー事業者がデマンド型による区域運行のタクシー「バタクス」を運行する。持続性の高い新しい交通手段を生み出すため、バスとタクシーの間のサービスを作るという視点から、デマンド型によるタクシーの運行を実施する。
電脳交通では、自社開発したクラウド型タクシー配車システム「電脳交通」の特性を活用し、配車システムの提供・乗合タクシーのルート作成・予約受付業務、および地元事業者への配車指示業務を行う。今後は、今回の実証事業の結果を検証することで、利用者のニーズをくみ上げ、より使いやすい公共交通の実現を目指すという。