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商用車両の運行管理システム構築の開発環境、電脳交通がGitHubに公開

2023/7/13(木)

株式会社電脳交通(以下、電脳交通)は7月11日、商用車両の運行管理システムを構築できる開発環境「Denno Mobility(仮)」をオープンソースとしてGitHubに公開したと発表。これにより、多くのエンジニア・企業が地域公共交通の存続に向けたシステム開発に関わることを促進するという。

Denno Mobility(仮)は、電脳交通が創業以来30を超える地方自治体と共同で取り組んだ地域交通に関する実証実験や、デマンド交通サービスの開発・運用で培ったノウハウを基にしたものだ。地方自治体や多くのITベンダーやエンジニアが運行管理システムを開発可能な汎用的基盤をオープンソースで提供する。

Denno Mobility(仮)の特長は、「グループチャット型UI」、「伝票項目のカスタマイズ」、「業務システムとの連携」などだ。「伝票項目のカスタマイズ」では、車両の配車を伝票という単位で処理する。伝票項目は自由にカスタマイズできるため、タクシーや旅客目的のみならず、物流や乗り合いなどさまざまな用途でシステム活用が可能だ。

一方、「業務システムとの連携」では、他の顧客管理データベースや業務管理システムとの連携、タブレットやPCなど端末や環境を限定しないなど、幅広く活用できるよう配慮されている。くわえて、セキュリティ面でも個人情報をできるだけ収集せず、利用後にデータ破棄するなどの運用も可能だ。

また、島根県邑南町とJR西日本が4月10日に発表した「地方版MaaS 自家用有償旅客運送用支援システム」の試験運用においては、Denno Mobility(仮)を開発基盤として一部機能をカスタマイズ。現地で運行されるはすみデマンドの運行管理システムとして活用されている。なお、Denno Mobility(仮)は、以下で公開されている。

https://github.com/dennokotsu/denno_mobility

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