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ダイハツら、バイオマス燃料の溶解炉使用開始 置換率100%目指す

2025/11/14(金)

ダイハツ工業(以下、ダイハツ)は11月13日、ダイハツメタルと共同でカーボンニュートラルなバイオマス燃料である「バイオブリケット※」の製造技術を開発・確立し、ダイハツメタル出雲工場の鋳造設備であるキュポラ溶解炉(以下、キュポラ)での使用開始を発表した。

ダイハツメタルは、キュポラで鉄を溶かす際に排出されるCO2削減を目的に、2023年3月に有志企業・団体で構成された「キュポラCN共創ワーキンググループ」に参加し、バイオマス燃料の研究開発や製造法の確立および原料調達に関する情報交換と調査を行っている。2024年からは、石炭由来のコークスに代わるバイオマス燃料として、地域資源である廃菌床やバーク(樹皮)を使用したバイオブリケットの研究を共同で実施し、ワーキンググループの一員であるコヤマが確立した技術を用い、今回、製造工場を立ち上げている。

また、ダイハツメタルは、地元の自治体や企業と連携することで、安定的に地域からの資源を調達できる体制を整え、資源調達からバイオマス燃料の製造と活用までを一気通貫で行うエネルギー循環モデルを構築。今後バイオブリケットの置き換え率を段階的に引き上げながら、将来的には多様なバイオマス燃料の活用にも取り組み、2035年には置換率100%(コークス不使用)を目指して取り組んでいくという。

なお、両社は、今後も地域の活性化と環境にやさしい鋳造工場の実現を目指し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを推進することで、持続可能な地域社会づくりに貢献していくと述べている。

※ 木材や植物繊維などのバイオマス資源を圧縮して作られる固形燃料(プレスリリースより)

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