電脳交通、新潟の高速バス「ときライナー」で二次交通連携実証|バス車内からタクシーを事前手配
2025/8/5(火)
新潟県内高速バスネットワーク協議会と電脳交通は、高速バス「ときライナー」の車内から降車後のタクシーを事前に手配できる実証事業を2025年8月4日より開始する。電脳交通のシステム『タクジット』を活用して高速バスとタクシーの乗継ぎを配車システムで円滑化し、二次交通とのシームレスな接続で利用者の利便性向上を図る。
新潟県は県土が広く、県内主要都市間の移動に高速バス網が重要な役割を担う。しかし近年は人口減少やマイカー利用の増加により、高速バスの利用者は減少傾向にあり、ネットワークの持続性確保が課題となっている。
こうした背景から、二次交通とのスムーズな接続による利便性向上と利用促進を目指し、今回の二次交通連携実証事業が企画された。なお、本事業は国土交通省の令和7年度「日本版MaaS推進・支援事業」にも採択されている。
実証事業サービス(タクジット)の期間は2025年8月4日から2026年1月31日まで。対象は高速バス上越線の一部バス停(鳥原、巻・潟東、三条・燕、栄、長岡北)となる。
利用者は、バス車内に設置されたチラシなどの二次元コードをスマートフォンで読み込み、専用フォームに氏名や降車予定の停留所などを入力するだけでタクシーの手配を依頼できる。予約情報は電脳交通の配車システム「DS」を通じて地域のタクシー会社に送られ、手配が完了すると、乗務員が指定のバス停で利用者を迎える仕組みだ。
両者はこの取り組みを通じ、県民の移動利便性向上や交流人口の拡大に貢献し、「住んでよし、訪れてよしの新潟県」の実現を目指すとしている。