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デンソーとNTTデータ、移動体験変革の実証完了 車流・人流データを活用

2021/6/9(水)

株式会社デンソー(以下、デンソー)は、株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)と協業し、車流データと人流データを活用した移動体験変革の実証実験を2020年6月から2021年3月に実施した。6月8日付のプレスリリースで明かしている。

デンソーは、クルマ・ヒト・モノがつながる新たなモビリティ社会の実現に向け、次世代コックピットプラットフォームや、コネクテッド車載プラットフォームを企画・開発中だ。人々は出かける際に、目的地での買い物などの消費活動だけではなく、目的地までの楽しい移動や体験も求めている。しかし、サービスごとに個別のアプリやWebサイトで情報検索や予約、決済などの機能提供がされているため、「目的地は出かける前にWebで調べ、移動の途中で立ち寄る飲食店は個別のアプリで予約する」など、人々の体験はつながっていない。

今後、コネクテッドや次世代コックピット、自動運転などのテクノロジーの進展に伴い、車内で触れる情報が増えていくことから、車内外でのシームレスな体験を構築することで、人々にとって価値のある移動体験を提供することが可能だ。

NTTデータは、「リアル行動データプラットフォーム」を運営する株式会社unerry(以下、unerry)と提携し、2020年6月より、目的地到着前からお出かけを楽しめる新しい移動体験を提供する「モビリティ・コマースサービス」の共同企画・開発を手がけている。今回の実証では、その一部であるunerryの人流データとアルゴリズムを活用している。



デンソーとNTTデータは、モビリティでの移動と目的地をつなぐサービスにおいて両社が協業することの強みに着目し、車流データと人流データを活用した移動体験変革の実証実験を行った。車流データと人流データから個人の特性を分析し、「運転状況の推定」と「個人の好みを把握」した店舗情報のレコメンドする。モニターに対する3カ月の車両走行検証の結果、レコメンドの有効性を確認した。車流データは、移動体験・サービスの質向上、人々の行動変容にともなう見込み客の送客支援の提供を実現するために、車載器から収集した運転特性や運転状況などのデータだ。人流データは、スマホのGPSやBeacon反応ログなどから収集している。

なお、デンソーとNTTデータは、今後、今回の実証の結果を踏まえ、協業によるビジネス化に向けた検討、およびモビリティ事業者(自動車メーカー、カーシェア、レンタカー等)やサービス事業者(小売り、観光、商業施設等)とともにビジネス検証を行い、新たなビジネスとして提案を推進しくと述べている。


(出典:デンソー Webサイトより)

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