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オープンイノベーション特別賞 デンソーテンら、神戸で混雑緩和に貢献

2023/2/17(金)

特別賞を受けた代表の5者が記念撮影
第5回日本オープンイノベーション大賞の表彰式

株式会社デンソーテン(以下、デンソーテン)は2月16日、ノエビアスタジアム神戸周辺で共同で行った混雑緩和と地域活性化の取り組みが、内閣府主催の「第5回日本オープンイノベーション大賞」 の選考委員会特別賞を受賞したと発表した。賞は組織の壁を越えた独創性の高い新しい取り組みを表彰するものだ。
今回の受賞者はデンソーテン、国立大学法人神戸大学(以下、神戸大学)、神戸市、楽天モバイル株式会社(以下、楽天モバイル)、楽天ヴィッセル神戸株式会社(以下、ヴィッセル神戸)の5者。

5者は2021年以来、ヴィッセル神戸が出場するサッカーの試合終了後に発生するスタジアム周辺の混雑緩和に向けた取り組みを実施。この取り組みが今回、オープンイノベーションの模範例として評価された。

受賞理由は「『待つ』ことに新たな付加価値を提供し、ユニークかつオープンイノベーションを推進する取り組みである点」と「実証実験を踏まえ、ヴィッセル神戸のサービスとして導入された点」の二つ。

「待つメリット」でヴィッセル戦後の混雑緩和

デンソーテン、神戸大学と楽天モバイルは、21年10月から11月にかけてスタジアムにて「イベント時の混雑緩和方策の検討ならびにイベント会場周辺の経済活性化を目的とする実証実験」を実施。

実証実験では、試合終了後の人流を予測し、帰り道の公共交通機関の待ち時間を専用のスマートフォンアプリを通じて観客に表示。また、5G回線を使って混雑状況のライブ配信も行った。

さらに、試合後に指定のエリア内で一定以上の時間待つアプリユーザーに対し、待ち時間に応じたポイントを付与。ポイントは場内のグッズ販売店や周辺の提携店舗で使えるクーポンと交換でき、ユーザーが待つことで人流抑制、混雑緩和と周辺の活性化に貢献。

また、ヴィッセル神戸は、実証実験を受けて22年7月6日に「Check-in~ピーク時間を避けてお得に帰宅!~」サービスを開始。チーム公式アプリを通じて実証実験と同様のサービス、ポイント付与を行い、サポーターに混雑緩和を促した。

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