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DNP、交通結節点のスマート化等による地域活性化に向けた実証開始

2023/1/31(火)

アピタ館東口に設置した
モビリティポート

大日本印刷株式会社(以下、DNP)らが参画する高蔵寺スマートシティ推進検討会は、「交通結節点のスマート化によるにぎわいのある安心安全なまちづくり」の実証実験を開始する。1月30日付のプレスリリースで明かした。
高蔵寺ニュータウンは、1968年の入居開始から半世紀以上が経過し、住民の高齢化も進んでいる。自家用車に頼れない高齢者も増えるなか、自宅から主要施設が集まるセンター地区や総合病院に移動する手段が限られるなど、交通課題が表面化してきた。

愛知県春日井市(以下、春日井市)は、それらの課題解決に向け、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(以下、名古屋大学)と連携し、高蔵寺ニューモビリティタウン構想を掲げた。そして、自宅からバス停や商業施設、集会所など地区内の移動を支える自動運転サービスの実証実験などに取り組んでいる。


高蔵寺スマートシティ推進検討会は、DNP、春日井市、名古屋大学、独立行政法人都市再生機構(UR)、一般財団法人計量計画研究所(IBS)、株式会社未来シェア、高蔵寺ニュータウンセンター開発株式会社が参画している。

今回の実証は、令和4年度国土交通省都市局スマートシティ実装化支援事業で採択されたものだ。「DNPモビリティポート」を活用し、交通結節点のスマート化や、移動、回遊の効率化を促すことにより地域の活性化を目指す。

具体的には、高蔵寺ニュータウンの商業施設や病院など5カ所でモビリティポートのデジタルサイネージを活用する。これにより、「オンデマンド乗り合いタクシーの予約」と「シェアサイクルの貸し出し」ができる。ほかにも、「バス時刻表の掲示」および「DNP MAPベース地域情報発信プラットフォーム」を使った「MAPベースの地域情報・店舗情報・イベント情報の案内」等が可能だ。

また、同実証では、オンデマンド乗り合いタクシーの予約に交通系非接触ICカードが使える認証システムの試行や、災害時の避難移動を支援する「防災コンテンツ」の試験的な放映も実施する。実証期間は、1月30日~3月3日の予定だ。

なお、高蔵寺スマートシティ推進検討会は、今回の実証実験で複数拠点に設置したモビリティポートによる交通結節点のスマート化による住民の移動・回遊への影響、課題を確認し、分析。この結果を基に、オンデマンド乗合タクシーなどの新たな交通システムと既存公共交通のスムーズな乗換や、公共交通の利用を促進するクーポンなど商業施設との連携によるにぎわい創出といった新たな交通結節点のあり方や導入について検討を進めていくと述べている。

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