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大日本印刷、多様なモビリティの結節点「DNPモビリティポート」開発

2021/5/27(木)

DNPモビリティポートのイメージ

大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、複数の交通手段・サービスが交わる場所に、交通情報や地域情報を配信するデジタルサイネージを設置して、デマンドバスや小型モビリティ等の多様なモビリティをシームレスに利用できる交通結節点「DNPモビリティポート」を開発した。5月26日付のプレスリリースで明かしている。

少子高齢化や地方の過疎化の進展に伴い、地域の公共交通機関の維持・存続が困難となるなど、さまざまな課題が顕在化している。さらに、都市部の交通渋滞や環境問題などの課題もある。一方、規制緩和により、多くのモビリティサービスの提供が始まっているが、それぞれが連携していない。今回の「DNPモビリティポート」の目的は、こうした社会の課題の解決だ。

「DNPモビリティポート」では、デジタルサイネージでさまざまな地域情報や公共交通の運行情報、デマンドタクシー・デマンドバスの呼び出し、小型モビリティ・シェアサイクルの貸し出し状況などの情報を閲覧できる。これらの情報はスマートフォンでの閲覧も可能であり、さまざまなモビリティサービスの連携を進め、交通の利便性および地域での人々の回遊性を高める。

また、「行きたくなる」、「居たくなる」、「周遊したくなる」の3つをコンセプトとして、人中心の新しい社会におけるモビリティの在り方を具現化していくという。静岡型MaaS基幹事業実証プロジェクトなど、さまざまな実証実験で導入されており、実験を通じて、機能やユーザビリティなどを高め、本格的なサービスの展開につなげていく。

なお、DNPは、自治体や公共交通事業者、商業施設などとコラボレーションしながら、「DNPモビリティポート」の機能をさらに強化していく。2020年から2021年にかけて複数の実証事業に参画し、2022年度からの本格展開を目指すという。また、地方自治体や内閣府が推進しているスーパーシティ構想にて、先進的なサービスとのデータ連携を想定しており、さらなる地域活性への貢献を目指すと述べている。

DNPモビリティポートによる
交通・サービス・モビリティの連携イメージ





(出典:DNP Webサイトより)

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