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ドコモら、ドローン2種を使った橋梁の定期点検前スクリーニング手法確立

2021/6/3(木)

大型ドローンの飛行の様子

首都高技術株式会社(以下、首都高技術)と株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)は、大型ドローンと小型ドローンを併用した、橋梁の定期点検前スクリーニング手法を確立した。6月1日付のプレスリリースで発表している。両社は、2019年度よりドローンによる定期点検前スクリーニングとして共同研究を実施していた。

首都高速道路などの都市高速道路における橋梁は、人口密集地帯かつ海上など離発着場所が限られる飛行環境で従来のドローンでは点検が困難だった。 今回の手法では、大型ドローンが広範囲の撮影をし、小型ドローンが橋桁内部の撮影を行う。これにより、足場が組みづらい橋梁点検での、作業の効率化する。

大型ドローンは、LiDARやステレオカメラを用いて自律飛行を行う機体を使用した。橋梁下であらかじめ設定されたルートを決められた速度で自律飛行し、点検前スクリーニングで活用可能な画像を取得するためにライトなどを用いている。

小型ドローンは、上下6つの魚眼レンズで360°障害物回避機能を有す自律飛行可能な機体を使用した。約90cmの桁内部に入り込み、カメラが上下180°稼働させることで、従来撮影が困難であったエリアを撮影することができる。限られた点検スペースからの離発着も可能だ。

また、撮影した画像と映像は、ドコモのドローンプラットフォームである「docomo sky」へ格納する。静止画は飛行ルートに沿った形で表示し、動画には確認必要箇所にコメントを付与する機能を搭載した。新手法は、今後、急増すると予測される、定期点検前のスクリーニングでの活用を想定しているという。なお両社は、今後も今回の手法を橋梁点検で用いるとともに、さらなる運用向上に取り組むと述べている。

小型ドローンの飛行の様子



(出典:首都高技術 Webサイト、およびNTTドコモ Webサイトより)

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