ドコモ・ベンチャーズ、交通取締ソリューション提供のHayden社に出資
2023/10/24(火)
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(以下、ドコモ・ベンチャーズ)は10月23日、同社が運用するファンドを通じて、Hayden AI Technologies, Inc(以下、Hayden社)への出資を発表した。
Hayden社は、高性能カメラとエッジAIを用いて、街中の交通違反を検知するデジタルツインソリューションを提供するスタートアップ企業だ。市中を走行するバスにカメラを搭載し、周囲で発生した交通違反の種類、当該車両のナンバープレート情報、違反が発生した位置情報などを関連機関に自動で送信する。
さらに、同ソリューションに搭載されるカメラは、Hayden社が独自開発したものだ。赤外線が遮断されやすいフロントガラス越しでも高精度な画像を撮影できる。GNSSや加速度情報などを用いることで、位置情報を誤差10cm以下の精度で記録することが可能だ。
くわえて、Hayden社は、ニューヨークやワシントンDCなどの大都市圏を走行する数百台のバスに、同ソリューションを搭載する契約を締結している。くわえて、パートナー企業や自治体と連携し、同社が取得した街のデジタルツインを交通違反以外へ活用する検討も行っている。パートナー企業は、同社のプラットフォームを活用することにより、デジタルツインデータ取得コストを抑えることができるという。
また、ドコモ・ベンチャーズは、将来的な事業シナジーを生み出せることを期待しているという。さらに今後、NTTグループが保有する技術との連携も視野に入れつつ、新たな事業創出を目指すと述べている。なお、同社は、10月25日に開催する「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2023」で、Hayden社の企業概要やソリューションについて、ブース展示を通じて紹介する予定だ。
(出典:ドコモ・ベンチャーズ Webサイトより)