NTTドコモビジネスら、除雪車の自動運転を稚内空港で実施
2025/11/6(木)
NTTドコモビジネス(以下、NTTドコモビジネス)、北海道エアポート、ID&Eホールディングス傘下の日本工営、パーソルAVCテクノロジー、パーソルクロステクノロジー、ドコモ・テクノロジは11月5日、総務省事業(2025年度「地域社会DX推進パッケージ事業」)等に採択されたことに伴い、稚内空港で除雪車を自動運転走行する実証開始を発表した。
同実証では、空港内で自動運転除雪車を走行させ、除雪作業の省力化、自動化において技術面と効果面の観点で有用性を評価する。さらに、自動運転除雪車を、ローカル5Gなどを用いて遠隔監視することで、遠隔監視システムの効果検証も実施し、実用化に向けた課題抽出と対応策の具体化を進めるという。
具体的には、空港除雪車両の走行自動化の実証、遠隔監視システムおよび遠隔監視に必要となる通信環境の構築と有用性検証、運用体制の検討を行う。くわえて、技術面では、自動運転技術の精度と通信の安定性を評価。効果面では、空港作業で求められる作業スピードの確保、北海道エアポートはじめ積雪環境の他空港への展開可能性を評価するという。
なお、6社は、車両の電動制御化(バイワイヤ化※1)、高精度な位置情報測位、ローカル5Gを用いた遠隔監視などの先進技術を活用し、空港除雪において非熟練者でも対応可能な有人の省力化システムの開発を進める。将来的には、除雪車両の複数台走行において、気象や雪質に応じた雁行走行※2時の無人運転を実現し、稚内空港を含む北海道エアポートの管理空港をはじめ、積雪環境下の空港や他業種などへの展開を目指すと述べている。
※1:バイワイヤとは、機械的な機構を電気信号(ワイヤ)に置き換えることで外部から制御可能とさせる技術。今回の実証実験では製造済みの車両に対して電動制御装置を後付けし、ステアリング・アクセル・ブレーキ制御の電制化を行い、自動運転を実現させることを予定。
※2:雁行走行とは、複数の車両が先行車との間隔を空けながら、斜め前方にずれて並んで進む走行方法。(プレスリリースより引用)
※2:雁行走行とは、複数の車両が先行車との間隔を空けながら、斜め前方にずれて並んで進む走行方法。(プレスリリースより引用)
(出典:NTTドコモビジネス Webサイトより)







