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ドローン配送全般取り組みまとめ【2021年7月~2022年6月】

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2022/7/20(水)

NEDOらが実施した
ドローン配送の実証実験概要

ドローンは、空の産業革命を拓くものとして社会実装が進んでいる。日本政府も、「有人地帯における補助者なし目視外飛行」(レベル4)を2022年をめどに実現する目標に掲げている。当記事では、2021年7月から2022年6月までに行われたドローン配送全般の取り組みをまとめる。
なお、医薬品や処方箋のドローン配送のまとめは、以下でまとめている。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)

NEDO、東京大学、イームズロボティクス株式会社(以下、イームズロボティクス)は、佐川急便株式会社(以下、佐川急便)の協力の下、自律運航AI技術開発の一環で、自律運航AIを搭載したドローン(AIドローン)を用いて荷物配送などを行う実証実験を実施した。2022年5月18日付のプレスリリースで明かしている。

同実証実験の目的は、ドローンに搭載したAIが飛行中に人を検出した場合に自動で一旦停止し、人がいなくなれば自動的に飛行を再開する機能や、地上の人や建物への衝突リスクが低い飛行ルートを自動で生成する機能の確認だ。具体的には、イームズロボティクス製ドローン(UAV-E6106FLMP)に自律運航AIを実装したAIドローンを用いて、佐川急便相馬営業所(福島県南相馬市)と柚木公会堂(福島県相馬市)を結ぶ約1.5kmを往復で飛行する実験を行った。

往路では佐川急便相馬営業所で市の刊行物を模した荷物をドローンに搭載し、柚木公会堂まで約7分間の飛行をしながら、AI機能による人物検知、検知後の機体の自動一旦停止・飛行再開の検証を行っている。また、復路では、荷物は搭載せず、住宅などリスクの高いエリアを回避する飛行ルートを自動生成する機能を検証した。飛行制御は、補助者ありで目視外の自動飛行とマニュアル飛行で行った。

この結果、東京大学とイームズロボティクスは、佐川急便相馬営業所から柚木公会堂へ向けた荷物輸送(往路)において、ドローンに搭載したAIが飛行中に人を検出した場合に自動で一旦停止し、人が移動していなくなれば自動的に飛行を再開する機能を確認した。

また、荷物配送を終えた復路では、AIドローンが地理空間情報から住宅や道路などのリスクの高いエリアを判別することにより、柚木公会堂からの飛行前にリスクの高いエリアを回避する最適なルートを生成したことを確認した。その後、AIドローンは飛行ルート通りに佐川急便相馬営業所まで約7分で飛行している。


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