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川崎市と富士通、アプリを活用し環境に配慮した行動変容促進の実証実施

2023/11/21(火)

「Green Carb0n Farm」
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川崎市と富士通株式会社(以下、富士通)は11月16日、富士通が開発した環境行動変容スマホアプリ「Green Carb0n Club(グリーンカーボンクラブ)」(以下、環境アプリ)を活用した実証実験を実施すると発表した。
同実証の目的は、市民や事業者に向けて環境配慮型のライフスタイルへの継続した行動変容を促すことだ。環境アプリ内で街づくりゲームを新たに提供するほか、ファンコミュニティと連動した企画も実施する。これにより、エシカルな製品・サービスの積極的な購入・利用など、市民や事業者の環境に配慮した自発的な行動(環境アクション)の増加と継続性への影響について検証する。また、両者は、環境アクションの分析ダッシュボードを提供し、事業者向けの価値検証を実施するという。実施期間は、2023年12月4日~2024年3月31日の予定だ。

また、両者は、2022年10月31日~2023年3月31日にも、環境アプリを活用した実証実験を実施した。この実証により、環境アプリを通じて環境関連のキャンペーン・イベントへの参加やコンテンツ視聴などの行動に対して、協力事業者が提供する環境に配慮した商品のクーポンやサービス、アクティビティに交換可能なポイントを付与することが、市民や事業者の環境アクションにつながることを確認している。さらに、生活に密接する領域やエンターテインメント性の高い領域の情報提供においては、特に環境アクションの継続性が高いという結果を得ている。

なお、川崎市は、同実証を通じて新たなアプローチから市民および事業者の行動変容を促進する。同時に、引き続き「脱炭素アクションみぞのくち」に参画する企業・団体など多様な主体と連携しながら、2050年のCO2排出量実質ゼロの実現に向けた取り組みを進めていくとのことだ。

一方、富士通は、環境アプリを市民が街に貢献していることを直感的に体感できるようなデザインや仕様に刷新する。くわえて、より多くの事業者の参画に向けて、環境アプリで収集した環境アクションに関連するデータを、安心安全なデータ流通技術を活用し分析。これにより、事業者による環境貢献の効果検証や環境施策の立案を支援する。これらを通じて、都市のさまざまな情報をデジタル上で再現するソーシャルデジタルツイン※1の社会実装を進め、脱炭素社会実現に寄与していくと述べている。
※1 人や物、経済、社会の相互作用をデジタルに再現し、社会の実態を把握することで、多様で複雑化する課題の解決に向けた施策立案などを支援する技術群。(プレスリリースより)
▼関係者のコメント
■川崎市長 福田紀彦氏のコメント

川崎市は、脱炭素社会の実現に向け、「脱炭素アクションみぞのくち」など、あらゆる主体と連携しながら脱炭素化に取り組んでいます。これまでも、環境アプリを活用し、市民・事業者の環境配慮型ライフスタイルへの行動変容を促す実証実験を行っておりますが、今回の新たな実証を契機として、市内の脱炭素ムーブメントがより一層加速されることを期待しています。
本市は2024年に市制100周年を迎えます。次の100年を持続可能で安心して暮らせる100年としていけるよう、川崎のあらゆる力を集結し、強い意志を持って、脱炭素化の実現に向けた取り組みを進めてまいります。

■富士通 執行役員 SEVP JapanリージョンCEO 堤浩幸氏のコメント
富士通は、マテリアリティとして重要な貢献分野のひとつである地球環境問題の解決に向け、かねてより川崎市とともに地域の課題にフォーカスした共創事業の創出に取り組んでいます。
富士通は、川崎市におけるまちづくりパートナーとして、本取組を含めた変革の創出を起点に、社会課題解決に向けた取り組みを地域のさまざまな主体と共創していきます。また、環境省が推進する「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動(デコ活)」※2と連携し、国内およびグローバルでの脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※2 脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの実現に向けた国民の行動変容、ライフスタイル転換のうねり・ムーブメントを起こすための環境省が推進する国民運動。

事業者向けダッシュボード
画面イメージ



(出典:富士通 Webサイトより)

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