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クルマはサプライヤーもつくる時代 ―京都ベンチャーGLMの目指す新しいクルマづくり

2019/3/11(月)

GLM COO 田中 智久氏

2010年に電気自動車の開発と販売を行う会社として発足した京都大学発のベンチャー、GLM株式会社(以下、GLM)。従来のピラミッド型の垂直分業による生産ではなく、オーダーメイドのクルマをつくるという注目の水平分業型のプラットフォーム事業とは――。

少量生産に注力

GLMは国産EVとしては初となるスポーツカーの量産モデル「トミーカイラZZ」を2014年から販売を開始。最大出力225kWという高出力モーターが特徴で、発進から3.9秒で時速100kmに到達する加速性能を持つ。デザインは、ドアノブなどをあえてそぎ落とした流線形が目を引く。

トミーカイラZZ(特別カラー)



スポーツEV開発のような完成車事業以外にも注目されているのが、車台(フレーム・シャシー・ステアリング・サスペンション)とパワートレイン(モーター・バッテリー・車両制御ユニット)を提供するプラットフォーム事業だ。素材メーカーや部品メーカーなど、自動車メーカーでなくとも、共同でEVの開発を行うことができる。自動車メーカーのような大量生産ではなく、「少量生産に注力して、思い描いたアイディアを商品化する」(COO 田中 智久氏、以下田中氏)。車両開発のノウハウを提供することで、パートナー企業の研究開発における課題解決にも寄り添う。

秘めたアイディア、GLMとの共同開発で形に

2017年5月には素材メーカーである旭化成と共同でコンセプトカー「AKXY(アクシー)」を開発した。車両内部には「トミーカイラZZ」のパワートレインを活用しているため、実際に走行することもできる。「2016年の4月にプロジェクトを発足した際は、旭化成の社内で『GLM社は大丈夫なのか』という意見もあった。正式なパートナーになったのは人柄・知見・熱意があったから」とオートモーティブ事業推進室長の宇高道尊氏は振り返った。「アクシーはヨーロッパの自動車メーカーからの評価が高い」と宇高氏が語るとおり、未来的なデザインが評価され、「ドイツデザインアワードSpecial Mention Category 2019」を受賞した。


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