グッドイヤー、トラック用自動運転技術開発のPlus社と業務提携
2021/8/25(水)
ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下、グッドイヤー)は8月24日、Plus社(前 Plus.ai)との戦略的業務提携を発表した。Plus社は、大型トラックの自動運転技術開発企業だ。
Plus社は、長距離トラック輸送の自動運転技術を開発している。2016年に設立し、シリコンバレーに本社を構えている。さらに、天然ガスを搭載した自動運転トラックを含む脱炭素輸送ソリューションの開発を推進中だ。グッドイヤーは、今回の業務提携により、コネクテッドタイヤを含む一連のソリューションサービスをPlus社に提供する。これにより、Plus社の自動運転レベル4を搭載したトラックトレーラーの輸送効率と安全性をさらに向上させるとともに、炭素排出の低減を可能にする。
また、グッドイヤーとPlus社は、燃費をさらに向上させる研究を共同で進める。コネクテッドタイヤからの情報を、Plus社の自動運転システムを通して、燃費効率化を機械学習するオンラインシステムに取り込む。悪天候や極端な道路状況における車両のトータル性能を向上させる予定だ。
なおグッドイヤーは今後、運輸・輸送業界の変革となるインテリジェント性を高め、最適化されたトラックの自動運転ソリューションの提供に携わると述べている。一方、Plus社は、すでに、運転手が搭乗した状態での自動運転ソリューション「PlusDrive」を提供している。2021年の第3四半期には、PlusDriveを搭載したFAW J7 L3トラック(自動運転システムを搭載した最初の車両)の生産を開始する予定だ。
■クリス・ヘルセル グッドイヤー上級副社長 グローバルオペレーション&CTO
「タイヤは、車両のなかで唯一路面に接する部分であり、自動運転のような未来のモビリティソリューションを実現するためには重要な要素です。グッドイヤーは、商品開発とイノベーションにおけるリーダーシップをもって、フリートビジネスの効率化をサポートしており、今回Plus社とともに運輸・輸送業界の未来の可能性に携われることを嬉しく思います。」
■ショーン・ケリガン Plus社COO&共同創設者
「私たちは、私たちが持つ自動運転技術を使って、顧客の皆様により多くの価値を生み出す機会を常に模索しています。Plus社とグッドイヤーの業務提携は、両社の革新的な燃費技術を共有し、これらを活用して自動運転トラックの性能をさらに向上させることができます。」