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コクヨロジテム、ハコベル「トラック簿」を全国導入 データ分析とノウハウ共有でドライバー労働改善へ

2025/9/11(木)

コクヨロジテムは、ハコベルのトラック予約/受付システム「トラック簿」を全国の物流センターに導入した。神奈川配送センターでの成功事例をモデルケースとし、遠隔受付や予約機能を活用してドライバーの待機時間を削減。全社的なデータ分析とノウハウ共有により、「物流2024年問題」に対応した長時間労働の改善を目指す。

コクヨロジテムが「トラック簿」を導入するきっかけとなったのは、移転前の神奈川配送センターが抱えていた課題だ。同センターはマルチテナント型施設の4階にあり、トラックドライバーは受付のためだけに4階まで上がり、その後1階の待機場所へ戻るという非効率な動線を強いられていた。これにより、ドライバーの負担増加や受付待ちトラックの滞留といった問題が発生していた。

同社は「物流2024年問題」への対応として、まず正確な現状把握を目的に「トラック簿」を導入。遠隔受付機能を活用することで、ドライバーが4階まで上がる手間をなくし、負担軽減と受付待ちの待機解消を実現した。さらに、センター移転後には予約機能も導入。荷受け時間を事前に平準化することで、ドライバーのさらなる待機時間短縮と、センター側の作業効率向上につなげた。

この神奈川での成功をモデルケースとし、コクヨロジテムは全国すべての物流センターへ「トラック簿」の導入を拡大した。「トラック簿」で取得できる待機時間やバース使用状況などのデータを分析し、バース割り振りの最適化に活用。さらに、各拠点の改善ノウハウを共有する機会を設け、物流センターが主体的に改善を進める体制を構築し、「ホワイト物流」の推進を加速させている。

コクヨロジテムは今後も「トラック簿」の活用を続け、運用上の課題をハコベルと共に改善していくとしている。

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