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ハコベル「トラック簿」、i-PROのAIカメラと連携 入退場・荷役時間の打刻を自動化

2025/11/25(火)

物流DXのハコベルは、同社が提供するトラック予約/受付システム「トラック簿」と、i-PRO製のAIカメラを連携させ、物流拠点における各種打刻作業を自動化するサービスを2026年3月より開始する。AIカメラが車両の動きを認識し、ドライバーの手を煩わせることなく、入退場時刻や荷役作業の開始・完了時刻を自動で記録。現場業務のさらなる効率化と、より正確なデータ取得を実現する。

2025年4月に施行された改正物流二法により、荷主企業などにはトラックの荷待ち・荷役時間短縮に向けた取り組みが努力義務化された。これを受け、バース(トラック接車場所)の混雑緩和や待機・作業時間の正確な把握に有効なトラック予約/受付システムの導入が拡大している。

ハコベルの「トラック簿」もその一つだが、これまでの運用では、物流拠点への入退場や荷役作業の開始・完了といった時刻の記録(打刻)は、ドライバーがタブレット端末やスマートフォンアプリを操作して手動で行う必要があった。この手作業による運用負担の軽減や、より客観的で正確なデータ取得を求める声が現場から上がっていた。
この課題を解決するため、ハコベルはAIカメラ技術に強みを持つi-PROと連携。i-PROのAIカメラは、カメラ本体に搭載されたAIが映像を解析するため、リアルタイムかつ高精度な検知・識別が可能だ。

今回の連携では、このAIカメラを物流拠点に設置し、トラックのナンバープレートや動きを自動で認識。車両がゲートを通過した時刻を「入退場時刻」として、また、バースに接車・離車した時刻を「荷役作業の開始・完了時刻」として、「トラック簿」システムに自動で登録する。

これにより、ドライバーは打刻操作から完全に解放され、運転や荷役作業に集中できる。また、手動入力による打刻忘れや入力ミスといったヒューマンエラーもなくなり、荷待ち・荷役時間に関するデータの信頼性が大幅に向上する。

ハコベルは今後も、デバイス開発に強みを持つ様々な企業との連携を強化し、「トラック簿」の利便性を高めていく方針だ。各社の強みを組み合わせることで、物流業界が抱える課題解決と持続的な成長に貢献していくとしている。

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