博報堂とJR東日本、Slow Platform 渋谷駅0番線発足
2022/4/26(火)
市民共創まちづくりサービス「shibuya good pass」は、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)のブランド「東京感動線」と共同で「Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクトを発足した。株式会社博報堂(以下、博報堂)が、4月21日付のプレスリリースで明かしている。
「shibuya good pass」は、博報堂の広告事業を超えた新規事業開発を目指すミライの事業室が推進する東京・渋谷エリアを対象とした市民共創まちづくりサービスだ。2021年には、株式会社三越伊勢丹や三井物産株式会社などと協力し、実証実験を行っている。「Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクトは、渋谷駅のホーム上のスペースを活用し、駅・街・社会と人の間に、自発的なアクションを起こすきっかけとなる機会、仕組みとなる”かかわりしろ”を生み出すことを目指している。“かかわりしろ”とは、生活者が使う、住む、通勤する場所や社会に対して、自発的なアクションを起こすきっかけとなる機会、仕組みを指している。JR東日本 渋谷駅3・4番線から新南改札につながる通路を共創スペースとして、日々の移動時間の合間に、ちょっと寄り道してひと息つけるような”かかわりしろ”を生み出す。そして、街への愛着や豊かな生活習慣、循環型社会にもつながる取り組みを行っていくという。
具体的には、苔による炭素固定や空気清浄化に向けた「モスプラットフォーム」、ホーム仮囲いにみんなで植物アートを描いていく「スローキャンバス」のような取り組みからスタートする。さらに、資源の回収やフードロス、ロスフラワーの購入が手軽にできる「循環ステーション」、および地産地消の拠点をつくる「沿線グリーンマルシェ」なども実施予定だ。今後さまざまな事業者と協力して“かかわりしろ”を増やしていく。
また、「shibuya good pass」は、地域住民と事業者を巻き込んだ農体験を提供する都市農園サービスを立ち上げるべく、さまざまな企業・団体・個人と連携している。これらの多様なリソースを「Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクトのスペースにも活用していくことで、関わった人の生活だけでなく、スペース自体もより良く変わっていくような、共創型空間の運用を目指す。
なお、プロジェクトでは趣旨に賛同・参加する参画事業者も募集中だ。再開発が進む東京を象徴する渋谷駅で、街や駅のあり方について思いをめぐらせ、関わる場を作ることで、市民共創型のまちづくり・駅づくりを実現していく。さらに、博報堂ミライの事業室は、今後も企業や自治体などの多様なパートナーと連携し、生活者中心のよりよいまちづくり・未来の暮らしの創造に貢献すると述べている。
(出典:博報堂 Webサイトより)