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日野とVW子会社 トラックEV化を加速 合弁会社も設立

2018/9/18(火)

日野自動車とフォルクスワーゲンの子会社であるTRATON AGは、戦略的パートナーシップの進展について発表した。両社はEVと電動技術における協力と調達のための合弁会社の設立という2つの戦略的取り組みに向けて合意した。

日野とTRATON (Volkswagen Truck & Bus GmbH当時) は今年4月に、戦略的協力関係の構築に向けて合意している。その後、両社は複数のワーキングチームを設置し、「既存・将来技術」および「調達」における協力可能性を追求してきた。

EVと電動技術において、日野とTRATONはより短期間で開発成果と商品を共有していく。日野は電動化において25年を超える歴史があり、世界一の市販済ハイブリッドトラック・バス台数を誇る。また、来年には日本で世界初のAI勾配先読みハイブリッド制御を採用した大型のハイブリッドトラック/日野プロフィア ハイブリッドを発売予定。EVと電動技術において、両社は補完的なパートナー関係にあり、TRATONは大型、日野は中型・小型に強みがある。両社の強みを合わせることによって、双方のイノベーション力を高めることができる。

新たに設立予定の調達合弁会社は両社の既存部品、および将来技術に関わる部品のグローバル調達による相乗効果(シナジー)を目的としていて、小さな組織で効果的な運営を目指す。

今回の発表について、日野自動車の下社長は「私はあらためて両社が『お客様に最高の価値を提要する』という共通の価値観を持っていることを確認しました。今回、電動車/電動技術と調達領域において具体的な進捗がありましたことを大変嬉しく思っています。」と語った。また、TRATONのレンシュラーCEOは「輸送領域における変化は激しいです。私達は力を合わせることで自ら輸送のあり方を変えていくことができます。両社の協力関係の成果は具体的な形を見せ始めており、また継続的に新たな協力可能性を見出しています。」と述べた。両社の協力関係の進化による加速するトラックのEV化を期待する。


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