日立、鉄道電力分析サービス提供開始 鉄道事業者のエネマネ支援
2025/9/1(月)
日立製作所(以下、日立)は8月28日、鉄道事業者向けに、エネルギーマネジメントを支援する「鉄道電力分析サービス」の提供開始を発表した。
同サービスでは、鉄道事業者が保有する、車両や設備情報、運行や送電実績などの現場データを日立の鉄道システム統合シミュレーター※1で総合的に分析することで、設備・運用面での課題を可視化し、改善策の検証を行う。日立は、複数の鉄道事業者と電力使用量のピーク抑制や回生失効※2の削減を目的とした分析を行い、その効果を確認したとのことだ。
なお、日立は、今後同サービスを通じて、鉄道事業者における設備やオペレーションの継続的な改善を支援していく。具体的には、分析環境の高度化、既存システムとの連携による最適な運用計画の立案、および状況に応じたエネルギーのリアルタイム制御など、同サービスの機能の拡充を目指すと述べている。
※1 鉄道の輸送力やエネルギーコストなど現地の鉄道事業のニーズに即したシステムを構築するため、車両設備、信号設備、運行管理設備、電力設備など、複数の設備の連携を考慮した大規模な鉄道システムを再現するシミュレーター。
※2 電車が停止する際や減速する際に生み出される回生電力が消費や貯蔵されず、ブレーキの制動力が低下または失われる現象。(プレスリリースより抜粋)
※2 電車が停止する際や減速する際に生み出される回生電力が消費や貯蔵されず、ブレーキの制動力が低下または失われる現象。(プレスリリースより抜粋)