日立、スマートモビリティアプリ「360Pass」の商用サービス開始
2022/12/2(金)
株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レールは、イタリア北部のトレント市近郊で、スマートモビリティアプリ「360Pass」とプラットフォームの商用サービスを開始した。12月1日付のプレスリリースで明かしている。
トレント市では、世界の他の多くの都市と同様に、渋滞、温室効果ガスの排出削減、質の高い交通サービスの提供が重要な課題となっている。その結果、市当局は公共交通を改善し、乗客の移動の質を高めることにより、持続可能な公共交通利用の拡大を図っている。
同アプリは、複数の交通機関を組み合わせた経路情報をリアルタイムで提供する。さらに、同アプリを活用することで、アプリ上で、トレント市近郊のあらゆる公共交通のチケットを購入したり、利用したりすることができる。アプリ上で市内の駐車場の支払いも可能だ。
くわえて、同アプリでは、乗客の移動データを取得することで、地域の交通網のデジタルツインを作成できる。日立のスマートモビリティ統合ソリューション「Lumada Intelligent Mobility Management」を通じて、スマートチケッティング、交通流管理など異なる技術を組み合わせたデータ分析も可能だ。
なお、同社は、「360Pass」のスマートチケッティングと「Lumada Intelligent Mobility Management」により、交通事業者が交通流や運行パターンをリアルタイムで管理することを支援すると述べている。
■日立レール General Manager Italy & Central, Eastern & Southern Europe Domenico Lanciotto(ドメニコ・ランチオット)氏のコメント
「360Passアプリはスマートモビリティ技術を強化して乗客のために公共交通を変革する、私たちのコミットメントを象徴しています。Lumada Intelligent Mobility Managementによって、世界中の地方自治体や交通事業者が、交通を最適化・シームレス化し、持続可能な公共交通の利用を促進できるようになります。」
(出典:日立 Webサイトより)