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建築現場でデジタルツインを 日立建機、アプトポッド社と業務提携

2023/5/23(火)

施工現場のデジタルツイン
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日立建機株式会社(以下、日立建機)は5月、株式会社アプトポッド(以下、アプトポッド社)に対して出資を行い、業務提携契約を締結した。今後、アプトポッド社が提供する高速IoTプラットフォームを活用し、リアルタイム性の高いデジタルツインの構築や、デジタルツインを用いて建設機械の遠隔操作や自動運転を行うシステムの開発などに共同で取り組むという。

土木施工現場では、建設機械の作業によって地形が刻々と変化するため、地形などの大容量のデータを高速に伝送、処理する必要があり、リアルタイム性の高いデジタルツインの構築はこれまで困難だった。両社は、土木施工現場向けのリアルタイム性の高いデジタルツインや、デジタルツインを活用した建設機械の遠隔操作や自動運転を行うシステムの開発に共同で取り組む。

日立建機グループは、これまで、電動化建機やICT施工ソリューションの開発などにおいて、異業種を含む世界中のビジネスパートナーと連携してきた。また、ベンチャー・キャピタルが募集するファンドへの出資などを通じて、スタートアップとの連携を強化している。今後もオープンイノベーションを積極的に推進して新たな価値を創造し、ユーザーのニーズに応える製品・ソリューションを提供していくと述べている。

▼関係者のコメント
■日立建機 執行役常務兼CTO、パワー・情報制御プラットフォームビジネスユニット長および研究・開発本部長 中村和則氏のコメント
アプトポッド社は、日立建機がめざしている「協調安全」の現場における建設機械の自動運転を実現するために、必須の技術をお持ちです。このような世界最先端の通信技術を持つパートナーと連携することができ、大変うれしく思います。今回の資本業務提携を通して、これまで以上にアプトポッド社と密に連携し、両社がともに成長していきたいと考えております。

■アプトポッド社 代表取締役 坂元淳一氏のコメント
当社では自動車、産業機械、ロボットなど、さまざまな産業分野で加速するDX化に貢献すべく、高速でリアルタイム性の高い独自のIoT技術を開発し、提供してまいりました。建設分野におきましても、建設機械やセンサシステムを中心に施工フィールド全体のデータネットワーク化を実現することで、オペレーションの遠隔化やデータ集積・分析により、安全性や効率性をめざした次世代のアプリケーション提供が可能となります。今回の資本業務提携により、日立建機の技術と当社技術を融合し、建設シーンの未来に向けたイノベーション創出にチャレンジしてまいります。

(出典:日立建機 Webサイトより)

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