ホンダ、次世代燃料電池モジュールと燃料電池定置電源の仕様等を公開
2025/2/20(木)
本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)は2月19日、2027年度に量産開始予定の次世代燃料電池モジュール、ならびに2026年に生産開始予定の燃料電池定置電源について、それぞれ仕様およびスペックを世界初公開した。2月19日から東京ビッグサイトで開催されている「H2 & FC EXPO【春】~第23回 水素・燃料電池展~」で公開している。
今回公開した次世代燃料電池モジュールは、ゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した現行モデルの次世代となるモデルで、Hondaが独自に開発した燃料電池モジュールとなる。定格出力150 kWを実現するほか、現行モデルに対して製造コストを半減し、耐久性を2倍以上に向上する。また、容積出力密度※を3倍以上に高めて小型化を実現したことで、搭載レイアウトの自由度が向上しているという。
一方、燃料電池定置電源は、ホンダの燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」にも搭載されている燃料電池を活用し、工場や事業所などの大型施設向けに水素由来のクリーンな電力を供給する定置型蓄電システムだ。冷却システムや内部レイアウトの設計を最適化することでコンパクトなサイズを実現し、利用者の設置環境に柔軟に対応するという。また、信頼性の高いバックアップ電力を迅速に提供するために、起動から10秒以内に電力の供給を開始する高い応答性を目指しているとのことだ。
なお、ホンダは、燃料電池モジュール活用のコアドメインとして、燃料電池自動車(FCEV)にくわえ、商用車、定置用発電機、建設機械の4つを定め、水素事業を新たな事業の柱として成長させるために、事業機会のさらなる拡大に取り組んでいくと述べている。
※ 単位容積あたりから出力できる電気エネルギー
- 従来の燃料電池モジュールとの比較
(出典:ホンダ Webサイトより)