本田技術研究所、使用済み自動車を再利用する固体異物分離技術開発
2025/9/17(水)
ホンダは9月16日、グループ会社の本田技術研究所が自動車廃材特有の固体異物を含有したELV※由来の廃プラスチック部品から、資源となるプラスチックを選別して抽出する、固体異物分離技術「ケミカルソーティング」の開発を発表した。
同技術は、溶媒で樹脂を溶かして「固体異物」を除去するケミカルソーティングにより、高純度の樹脂を抽出する。抽出された純度99%以上の高純度プラスチックは、メカニカルリサイクル・ケミカルリサイクルなどの再資源化工程を経て、再び自動車用材料として使用する「水平リサイクル」が可能となるという。
また、本田技術研究所は、2026年中に最大処理能力350トン/年規模のパイロット設備の導入と実証を行い、2029年頃の実用化を目指す。そして、今後もリサイクルに関する研究を進め、サステナブルマテリアル100%での製品開発にチャレンジしていくと述べている。
※ 使用済み自動車(End-of-Life Vehicle)(プレスリリースより)
(出典:ホンダ Webサイトより)