今回の取り組みは、出光興産、種子島石油株式会社(以下、種子島石油)、ニッポンレンタカーサービス株式会社(以下、ニッポンレンタカー)の3社で実施する。

出光興産と種子島石油は、これまで鹿児島県西之表市(以下、西之表市)や鹿児島県南種子町(以下、南種子町)で実証を行ってきた。西之表市での実証では、公共交通車両のEV化・充電を含めた実証を行っている。南種子町での実証は、南種子町役場庁舎や種子島空港ターミナルビルへの再エネ電力の供給・EV充電を実施した。




今回3社で開始する共同実証では、ニッポンレンタカーが提供するEVレンタカーの充電に、種子島石油が島内で運用する2カ所の急速充電器を使用する。充電は、原則としてユーザーの車両返却後にニッポンレンタカーが実施。決済は、「出光Bizカード ワン」を用いて、ニッポンレンタカーと種子島石油の契約価格に基づいて行う予定だ。「出光Bizカード ワン」は、出光興産の関係会社である出光クレジット株式会社が提供する法人向け決済システムだ。

くわえて、EVレンタカーを利用するユーザーには、レンタカー使用時の走行距離に基づき、車両返却時に充電料金に相当する費用を支払ってもらう。EVレンタカーの充電における法人契約価格での決済は、国内における先行事例だ。

なお、3社は、今回の実証を通し、法人向け決済システムによる充電オペレーション、採算性等の事業スキーム等を検討する。さらに、既存の充電器を有効活用し、種子島におけるEV需要と環境意識を喚起し、島内のカーボンニュートラル実現に貢献するという。ほかにも、出光興産とニッポンレンタカーは今回の実証で得られる知見を基に、今後、他のエリアで同様の取り組みを展開することを検討すると述べている。

(出典：出光興産 Webサイトより)