【出光・日本ユニシス】エネルギーマネジメントの実証を開始。EV・蓄電池の最適化めざす
2020/10/30(金)
出光興産株式会社と日本ユニシス株式会社は、太陽光・EV・蓄電池を組み合わせたエネルギーマネジメント技術の開発を目指し、建物の電力需要・太陽光発電量・EVの稼働状態・卸電力市場動向などの予測値を基に、EVと蓄電池の充放電制御を最適化する実証試験を、2021年3月から開始する。
実証試験は、出光興産の100%子会社であるソーラーフロンティア株式会社の国富工場(宮崎県)で実施する。事務所棟の電力需要・ソーラーカーポートの発電量・複数台のEVの稼働状態予測などを基に、EVおよび蓄電池の最適な充放電計画を事前に作成する。そして、太陽光、EV、蓄電池などの複合制御を行う技術を確立することで、エネルギーとモビリティの価値を最大化する30分値単位の充放電計画を作成し、最適制御を行う。そして電力需要家※のコスト低減や小売電気事業者の調達コスト低減などをめざす。
※電気の供給を受けて使用している者
なお、試験にはソーラーフロンティアの保有する事務所棟や業務用EV、蓄電池・EV充放電器・EV充電器・ソーラーカーポートなどを活用する。実証期間は2021年3月1日から2021年12月31日までを予定している。出光興産は電気自動車、蓄電池等の充放電遠隔制御、機器構成を含むシステム全体検討、充放電計画の作成、システム全体検討、実証フィールドの提供、各種リソースの手配を行う。日本ユニシス株式会社はリソース制御システムの構築、電気自動車状態予測アルゴリズムを含む充放電計画の作成を行う。
出光興産と日本ユニシスは、今後の EV・PHEV 普及による運輸部門の低炭素化や電力の安定供給、太陽光などの再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を進める方針。また、太陽光発電、EV、蓄電池などを組み合わせることで、「エネルギー」と「モビリティ」を起点とし、生活の利便・快適性向上を実現する「まちづくり」を目指す。