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出光とタジマモーター、超小型EV開発で新会社設立 カーシェアなどのサービス開発も

2021/2/19(金)

開発中の新型車両

開発中の新型車両

出光興産は16日、タジマモーターとともに、新会社「出光タジマEV」を4月に設立すると発表した。超小型EVなどの次世代モビリティおよびサービスの開発を行う。
出光興産は、2019年8月から岐阜県飛騨市・高山市で、2020年5月から千葉県館山市・南房総市で独自のシステムによるカーシェアリング事業「オートシェア」の実証実験を行ってきた。この実験により、高齢者層からは免許返納に伴う移動のニーズ、運転経験が浅い層からは自転車や原付に代わる、雨風をしのげる安全で安心な移動手段に対するニーズがあることを確認している。

加えて近隣で活動を行う営業職層は、一日の移動距離が15km未満であり、車両稼働率も20%以下であるため、軽自動車ほどの高い性能・機能は要らないと感じていることも明らかになった。出光興産は以上のことから、既存の移動手段ではニーズが満たされない層の存在に着目し、年間100万台に上る需要規模を想定している。

新会社にはタジマモーターの関連会社であるタジマEVに出光興産が出資し、商号を出光タジマEVへと変更する。出光タジマEVは、2020年9月に国土交通省が発表した新規格に準拠する超小型EVの開発に着手する。この超小型EVは今年10月に発表、来年に販売する予定だ。

さらに、出光タジマEVは、シェアリングや定額で利用可能なサブスクリプションなど変化する利用者のニーズに合わせたサービスを開発する。超小型EVと合わせて、全国6,400カ所の系列SSネットワークにて提供する。

出光興産は、系列SSで展開している電力販売と超小型EVを組み合わせた新たなサービスの開発、高齢者の運転状況を見守る仕組み、個々の車両を蓄電池と見立てた分散型エネルギーシステムの構築、車両・バッテリーのリサイクルシステムなど、新たなモビリティサービスの開発に取り組むと述べている。

SSを起点とする<br>モビリティサービスの広がり

SSを起点とする
モビリティサービスの広がり


(出典:出光興産 Webサイトより)

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