エッジAIカメラによる交通量調査、スマートシティ推進に向け新宿で実施
2020/3/6(金)
AI関連技術などの社会実装に取り組む Intelligence Design 株式会社は、AIによる画像認識を活用した通行量・交通量調査サービス「IDEA counter」を活用し、新宿駅前商店街で通行者の人数調査に関する実証実験を3月中旬から開始すると発表した。
通行量調査は従来から街づくりに生かすための取り組みとして各地で行われているが、その作業は人的なものが多く、非効率あるいは高コストになるという課題があると Intelligence Design は指摘している。同社の「IDEA counter」はこれらの課題に対するAIソリューションとして開発されたもの。すでにビルや商業施設などで導入されており、今回の実証実験はスマートシティ構築を推進する施策の一環として行うものだとしている。「IDEA counter」は、人数カウント、属性推定、持ち物推定、侵入検知などの機能がある。これらの機能によって顧客情報の取得、マーケティングへの活用や接客支援、防犯などが実現できるという。画像解析AIが一定の基準で継続的に計測を行い、カメラ側に搭載したエッジコンピューターで人数カウント等の推定を行う仕組みだ。Intelligence Design のリリースによると、「顔画像などの個人を特定できる情報をクラウド側に保管しないことでプライバシー保護」にも配慮している。また、今後は車種やナンバープレートといった自動車関連情報の取得も行う予定とのことだ。
今回の実証実験は、通行量調査業務に「IDEA counter」を導入し、その効果の検証を目的として行う。実施場所である新宿三丁目モア4番街に2台のカメラを設置し、歩行者の人数や属性の推定を行う。実証期間は3月中旬から5月まで。Intelligence Design は今回の実証で、商店街の活性化に貢献できるデータの取得を目標に掲げている。