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AIカメラで乗降者分析 渋谷・ハチ公バスで検証

2020/11/30(月)

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AIカメラソリューション「IDEA counter」の活用イメージ

Intelligence Design株式会社(以下、Intelligence Design)は、自社開発のAIカメラソリューション「IDEA counter」を、渋谷区を走るコミュニティバスである「ハチ公バス」に設置し、2020年12月下旬から2月下旬の間、乗降者調査業務における実証実験を行う。

従来、まちづくりのための通行量調査などは各自治体で実施しており、一部では機械計測の検討も進められている。一方で、バス乗降者数の調査においては、ICカード情報・センサー情報だけでは機械化までの課題も多く、検討が進んでいない現状があったという。そこで、Intelligence Designは同社のAIカメラソリューション「IDEA counter」を利用することで、画像情報をもとに乗降者数や密状態を機械的に把握し、より良い運行計画策定に役立てる狙いだ。

実証実験では、ハチ公バスの1ルートに「IDEA counter」を設置し、画像解析AIモデルを活用して乗降者数や属性、密状態を測定・推測する。これらのデータを走行ルートや時間帯ごとに傾向を分析をすることで、ハチ公バスによる区民サービスの更なる向上を目標としている。また、密状態の把握により、新型コロナウイルス感染症対策にも活用可能だ。

設置される「IDEA counter」は、以下3つの特徴を持つ。

(1)移動体にも簡単に設置可能
携帯電話同様セルラー方式の通信を利用しており、乗り物等の移動体にも設置可能。サイズもコンパクトかつ軽量なため、限られた空間でも簡単に設置し、端末の設定をするだけで利用できる。これらの特徴により、スピーディーかつ低コストに実証実験を実施可能。

(2)豊富な画像解析AIモデルで要望に幅広く対応可能
豊富な画像解析AIモデルを要望に合わせて提供が可能なため、通行者数、属性推定、持ち物推定、侵入検知、マーケティング、接客支援、防犯などに幅広く活用できる。AIやIoTが注目される中、Intelligence Designは各自治体や企業の掲げるスマートシティ構想への参画や商業施設への導入を進めている。再開発が進む渋谷でも渋谷センター商店街振興組合の協力のもと、センター街へ設置し、マーケティングデータとしての活用やキャッチセールス、落書きなどの悪質行為の抑制に貢献できるよう取り組んでいる。

(3)個人情報に配慮した設計
取得したデータはエッジで映像を取得し解析を行う。利用したデータは個人情報を含むため、解析後削除し、個人データは蓄積することがないため、安心して利用可能。解析したデータ(人数、属性など)はクラウドで確認できる。

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