いすゞのEV関連取り組みまとめ【2023年8月~2024年8月】
2024/8/13(火)
いすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ)の特長は、EVトラックやEVバスといった商用車を中心に展開していることだ。EVバスについては、自社工場の構内でも運転を開始しており、将来的には工場周辺での利用も視野に入れている。一方、EVトラックについては、海外市場も視野に入れつつEVの市場展開を進めている。タイでのモーターショーにトラックのBEVを出展、欧州の一部での販売も予定中だ。ほかにも、稼働サポートなどのコネクテッドサービスも予定している。当記事では、いすゞが2023年8月~2024年8月に行ったEV関連の取り組みについてまとめる。
いすゞは2024年7月31日、いすゞとして海外市場では初となる、BEV向けコネクテッドサービスの展開を北米より開始、BEVトラック導入に合わせた順次各国市場への展開を発表した。今回のサービスは、同社が8月に予定している小型BEVトラック「Nシリーズ EV」の北米市場への投入に伴って開始するものだ。商用車情報基盤「GATEX(ゲーテックス)」を利用し、「稼働サポート」と「充電マネジメント機能」を世界共通で提供するという。
いすゞは2023年10月25日、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」で、BEVフルフラット路線バス「ERGA EV」を世界初公開すると発表した。
「ERGA EV」は、いすゞが初めて開発したBEVフルフラット路線バスだ。ディーゼルエンジンを搭載した従来のノンステップバスと同等の乗降性を確保した上で、BEV化によるレイアウトの自由度を生かして車室内後部の段差をなくし、フロアのフルフラット化を実現している。
さらに、同車両では、すべての座席に段差なくアクセスできるよう座席を配置することで、車内移動の完全バリアフリー化を図っている。くわえて、スムーズな加減速と低振動・低騒音で、乗客の安全性と快適性を向上させた。
いすゞは2024年5月28日、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で世界初公開したBEV路線バス「エルガEV」の一部車型(ショートホイールベース・都市型モデル)の先行発売を発表した。公共交通におけるカーボンニュートラルCN化の実現に貢献するという。
いすゞは2024年7月2日、藤沢工場(神奈川県藤沢市)の構内を走る循環バスとして、BEVフルフラット路線バス「エルガEV」の運行開始を発表した。藤沢工場で働く従業員約6000人の日々の移動手段として活用する。将来的には、通勤バスとして藤沢工場やいすゞプラザとその最寄り駅である湘南台駅との往復運行での利用も検討するとのことだ。
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