いすゞ、米Applied Intuitionと提携 レベル4トラック共同開発へ
2024/9/2(月)
いすゞ自動車は米Applied Intuitionと戦略的提携契約を締結。最大5年間のパートナーシップでレベル4自動運転トラックを共同開発する。2026年度にモニター実証を行い、27年度中の事業開始を目指す。物流における社会課題の解決をリードしていく。
いすゞは8月27日、自動運転車両ソフトウェア開発のApplied Intuition, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、以下、Applied Intuition)と戦略的提携契約を締結したと発表した。パートナーシップ契約により、レベル4自動運転トラックの共同開発を加速させる。いすゞは4月に公表した中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030(IX)」で、2027年度から日本・北米を起点にレベル4の自動運転トラック・バス事業を開始することを目指している。今回の提携により、先進技術を活用し、日本の幹線輸送向けの自動運転技術開発を進める。
具体的には、2026年度にいすゞが規定するODD(運行設計領域)のもとでモニター実証を行い、27年度中のレベル4トラック事業開始を目指す。これにより「物流2024年問題」をはじめとする物流における社会課題の解決をリードしていく考えだ。
いすゞ社長COOの南真介氏は、「Applied Intuitionの先進技術は、いすゞが掲げた『新技術でお客さまと社会の課題を解決する新事業に挑戦』を実現していく上で、強力な原動力になる」と提携の意義を述べている。一方、Applied Intuition共同創設者兼CEOのQasar Younis氏は「いすゞが商業トラックのニーズを解決すると同時に社内の能力を開発するサポートができることを楽しみにしている」とコメントしている。