Veloce社は、2020年に創業したスタートアップ企業だ。自社の蓄電システムと配電製品、および汎用のEV充電器を統合管理し、それらを最適制御するソフトウエアを独自に開発・製造している。

今回、伊藤忠商事はVeloce社と連携し、ハードウエア、ソフトウエアの機能をさらに進化させ、EVや充電インフラを活用したエネルギーマネジメントビジネスの拡大を目指す。また、これまで培ってきた蓄電池を起点とした分散電源プラットフォームと充電インフラを融合させることで、動く分散電源であるEVを活用した新たな仕組みを構築。脱炭素社会の実現を目指したビジネスを推進していく。

加えて、伊藤忠商事は、Veloce社の革新的な製品と技術を活用し、送配電網の拡張工事を回避し、変圧器、ブレーカーといった大型付帯設備の小型化を実現する。ほかにも、独自開発の配電製品によりEV充電器の設置工事プロセスを簡素化し、工期を大幅に短縮するソリューションパッケージも構築する予定だ。

なお、同社は、米国市場で、商用車を中心にリース事業を展開する現地リース会社と提携し、地場の物流会社などEVへの切り替えを進める企業に同ソリューションを展開する予定。日本でも今後グリーン成長戦略の中でEV充電器の拡大が見込まれるため、同ソリューションをカスタマイズし、日本での展開を進めていく。

(出典：伊藤忠商事 Webサイトより)