大阪・関西万博の建設機械に活用 伊藤忠エネクスら、RDの実証実施へ
2023/12/19(火)
伊藤忠エネクス株式会社(以下、伊藤忠エネクス)と、株式会社大林組(以下、大林組)は12月15日、リニューアブルディーゼル(以下、RD)※1を活用する実証実験を行うと発表した。2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)の建設工事で稼働する建設機械の燃料に使用するという。
※1 食料競合のない廃食油や廃動植物油などの原料から、水素化精製プロセスを経て製造する次世代バイオ燃料。ライフサイクルアセスメントベースでのGHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)排出量で石油由来軽油比約90%削減を実現し、軽油を使用する車両や重機などでそのまま利用することが可能(プレスリリースより抜粋)
同実験では、大林組が手がける大阪・関西万博の工事において、西尾レントオール株式会社から借り受ける建設機械(フォークリフト)に、軽油に代わる燃料としてRDを使用する。このRDは、伊藤忠商事株式会社がフィンランドのネステ(Neste)社から調達し、伊藤忠エネクスが大林組に供給するものだ。伊藤忠エネクスと大林組は、大阪・関西万博の工事期間中、RDの長期使用時の建設機械への影響を調査するとともに、燃料調達から供給、使用までのプロセスの検証と最適化に取り組むという。また、大林組は、同実験を通じてRDの活用拡大につなげるとともに、並行してRDとは製法・性状の異なる100%バイオディーゼル燃料(B100燃料)を建設機械に活用する実証実験も行う。さらに、燃料の低炭素化のほか、電動建機の導入、再生可能エネルギーの導入、ZEBの推進・拡大、低炭素型の建設資材の開発・実用化など、さまざまな取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献する予定だ。
一方、伊藤忠エネクスは、エネルギー企業としてエネルギーの安定供給を行うとともに、今後も環境負荷低減商材やサービスの普及に努め、持続可能な社会へ貢献すると述べている。
(出典:大林組 Webサイトより)