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廃車の寄付で能登半島地震の被災地支援 宮城県石巻市の団体が参加募る

2024/1/31(水)

全国から廃車の寄付を募り、被災地支援を行うプロジェクトが始動した。廃車のリサイクル過程で得られるパーツや資源を協会への寄付金に充て、現地での支援活動の資金として活用する仕組みだ。

実施するのは、東日本大震災を機に宮城県石巻市で活動を始めた(一社)日本カーシェアリング協会。同協会は今年1月15日から被災地に向けた車両の無償貸し出し支援も開始しており、1月25日時点で400件以上の貸し出し要請が寄せられているという。

廃車のパーツや資源が寄付金に

日本カーシェアリング協会は、東⽇本⼤震災で甚大な被害を受けた宮城県⽯巻市を拠点とする⾮営利団体。寄付で集めた車両を同地に提供し、仮設住宅の住民による共同利用を支援する「コミュニティ・カーシェアリング」の取り組みを行っている。そのほかにも、台風や豪雨、震災による被害を受けた地域を対象とした車両支援も各地で実施してきた。

今回発表したプロジェクトは、希望者から廃車の寄付を募り、廃車・リサイクル処理の過程で得られるパーツや資源の金額を協会への寄付金とする仕組み。寄付金は、同協会が1月15日から実施している車両の無償貸し出し支援を行うための活動資金へと充てられる。

プロジェクトの実施は今年3月末まで。全国から集める廃車の目標台数は250台に設定している。同協会によると、⾞検切れや故障⾞であっても寄付を受け付けるという。リサイクル寄付の昨年実績を参照して、⾞両の寄付単価は1台あたり4万円になると試算しており、今回のプロジェクトで1,000万円の活動資⾦を確保する目標を掲げている。

同協会は「被災者や医療従事者、⽀援団体が移動する⾞両、がれき撤去のための貨物⾞両などが不⾜している」と現地の状況を伝えつつ、「⾞の無償貸し出し⽀援を広く届けていくため、本プロジェクトへのご協⼒をお願いいたします」と呼びかけた。

寄付の流れ

(1)寄付の希望者は、フォームか電話で協会へ問い合わせを行う
フォーム:https://www.japan-csa.org/blog/cardonation
電話:0225-22-1453(平⽇9:00-18:00)
(2)協会から寄付・募⾦の説明を受け、寄付に同意する
(3)必要書類の記載・取り付けを⾏う
(4)協会との引き取り⽇程を調整
(5)指定の⽇時・場所で⾞両を引き渡す
(6)協会が提携するリサイクル業者で廃⾞・リサイクル処理を実施
(7)募⾦額の確定後、協会から感謝状が送付される

「廃⾞で被災地⽀援プロジェクト」の流れ

「廃⾞で被災地⽀援プロジェクト」の流れ


被災地で車両の無償貸し出しも実施中

なお、同協会では能登半島地震の被災者や、支援活動を行う団体を対象に、車両の貸し出し支援を無償で実施している。

対象:2024年1⽉に発⽣した能登半島地震の被災者(どの地域の居住者でも利用可)、⽀援活動を⾏う団体:貸し出し期間1⽉15⽇〜7⽉31⽇
場所:和倉温泉お祭り会館2階 中会議室(七尾市和倉町2部13番地11)
⾞両:乗⽤⾞(軽・普通)、軽トラック
費⽤:無料
申込:完全予約制
電話: 050-5482-3677(9:30-16:00、日・祝休み)
WEBフォーム:https://www.japan-csa.org/blog/202401disaster

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