JR東日本、ウェルビーイング17事業をWaaS共創で推進
2024/7/10(水)
JR東日本は、国内外の企業や大学、自治体と取り組むウェルビーイング(心豊かな生活)を主題とした事業17件について7月4日、発表した。2023年4月に「WaaS(Well-being as a Service)共創コンソーシアム」を組成して、実証実験・社会実装を推進している。
WaaS共創コンソーシアムは、オープンイノベーションによるテクノロジー活用でモビリティ・地域共創・くらしづくりといった幅広い分野の社会課題解決を図る枠組み。17年にJR東日本が組成した「モビリティ変革コンソーシアム」の対象領域を拡大し、機能を強化して23年4月にWaaS共創コンソーシアムが結成された。24年6月26日時点の会員数は109。コンソーシアムは、初年度の23年度に12件の事業推進で動き、そのうち9件の実証実験を行った。24年度は17件の事業を推進中。JR東日本は「1つでも多くの社会実装に繋げて、社会課題の解決に貢献していきたい」としている。
24年度の実証では、前年度からの継続案件として11月に行われる、JR東日本商事と長野県が取り組む「新たな体験価値による駅・まちの魅力向上」実証などが予定されている。
新規案件では、地場産業の活性化・企業の健康経営支援と関係人口の創出を図る産官学連携の「アグリスポーツ健康経営実証」が8月から9月に長野県飯綱町で行われる予定。
また、LIGARE運営元の関連会社、AMANEが幹事会員の「駅と連携するモビリティハブの整備」実証なども計画されている。
JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革 2027」に掲げる「ESG経営の実践」の一環としてウェルビーイング社会の実現を目標としている。