新たな運転規制 JR東日本、レーダ雨量規制を在来線全線区に導入へ
2023/6/8(木)
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、従来の運転規制に追加して、レーダ雨量を活用した新たな運転規制(以下、レーダ雨量規制)を在来線全線区に導入する。
従来の運転規制では、駅などにJR東日本が設置した雨量計で雨量値を観測し、雨量値が規制基準値を超過した場合に、雨量計の受け持つ区間に対して運転規制を発令している。一方、レーダ雨量規制では、気象庁や国土交通省が配信する1kmメッシュの面的雨量を活用する。これにより、雨量計が設置されていない箇所の降雨を把握することが可能となる。線路沿線上の1kmメッシュのレーダ雨量が規制基準値を超過した場合に、そのメッシュが含まれる区間に対して運転規制が発令される。
なお、JR東日本は、従来の運転規制情報とレーダ雨量規制情報をシステムで統合して列車に伝えることで、速やかに運転規制が実施できるようにするという。導入は6月18日の予定だ。