JR九州、山陽・九州相互直通新幹線でも貨客混載へ 11月19日から開始
2021/11/18(木)
JR九州は11月15日、山陽・九州相互直通新幹線でも貨客混載事業を開始すると発表した。
JR九州は、5月18日より九州新幹線(博多駅~鹿児島中央駅間)で、未活用スペースを使用した荷物輸送サービスを実施している。今回の事業では、山陽・九州新幹線を直通運転する新幹線「さくら」「みずほ」を活用し、法人向けの貨客混載事業を開始するというものだ。具体的には、鳥取県境港産のタグを付けた活け松葉ガニなどを、発泡スチロール箱への氷詰めにして保存し、生きたままの状態で即日輸送する。輸送ルートは、米子駅から岡山駅を経由して、鹿児島中央駅に到着するというものだ。鹿児島中央駅到着後は、同駅直結「アミュプラザ鹿児島」内店舗にて即売を行う。購入者には、JR米子駅が配送当日に発行する「荷物輸送証明書」をつける。11月19日から開始予定だ。
同事業の特徴は、新幹線輸送による速い運送速度だ。これにより、例えば、鮮度が命の鮮魚や朝どれの野菜、消費期限が短い商品などを九州エリア~関西エリア間で鮮度を維持した状態で輸送することができる。なお、JR九州は、新幹線を活用することで新たな物流ネットワークを作ることが可能だと述べている。