道路交通法の施行規則の改正が、2022年4月から段階的に実施されている。それに伴い、事業者には、安全運転管理者による運転者の運転前後における酒気帯びの有無の確認と記録の保存が義務化され、その確認方法としてアルコール検知器の使用を必須とする方向で検討されている。

同社は、こうした動きを見据えて、対象となる事業者が検査、および測定結果の記録・管理がしやすいよう、通信機能を搭載した記録・通信型アルコール検知器「CAX-AD300」(2022年8月下旬発売)を発売した。さらに、同社は、車両の運行管理システムを展開する事業者に向けて、「CAX-AD300」とスマートフォン専用アプリ、データ連携用のサーバーをパッケージ化。そして、アルコール検知器と既存のシステムとの連携を短納期・低コストで実現する「アルコール検知器サービス連携パッケージ」の取り扱いも開始(2023年1月提供開始)している。


今回の連携では、「CAX-AD300」が、「IT点呼キーパー」「ホワイト安全キーパー」「スリーゼロ」「バリバリ勤怠」の4つのクラウド型点呼･勤怠管理システムに対応する。具体的には、「CAX-AD300」と接続したスマートフォンに各システムに対応したスマートフォンアプリをインストールする。そして、測定データを送信することで、連携が可能になる。これにより、これらシステムを導入済みの企業であれば、低コスト・短納期で点呼管理や勤怠管理とアルコールチェックの履歴管理の連携を実現する。なお、JVCケンウッドは、今後も連携可能なシステムの拡充を予定しているという。