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KCCSと北大が雪上走行ロボットを開発 国内初の準公道試験に成功

2025/2/7(金)

準公道の北大構内を雪上走行する自動配送ロボット

準公道の北大構内を雪上走行する自動配送ロボット

京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)と北海道大学(以下、北大)は、雪上を走行する無人自動配送ロボットを共同で開発し、国内で初めて準公道での走行試験に成功したと2月5日、発表した。
KCCSは無人自動配送ロボットを活用したモビリティサービスの開発に取り組んでおり、2021年から北海道石狩市を中心に技術検証を実施している。積雪時の配送員不足が深刻化する豪雪地帯でロボット実用化を目指し、22年度より北大大学院の江丸貴紀准教授と雪上走行する配送ロボットの共同開発を進めてきた。

積雪・降雪の悪環境を走行するロボットは、KCCSの自律走行技術と江丸准教授が研究する積雪環境でのAIによるノイズ除去技術を組み合わせて開発された。

実証実験では1時間あたりの降雪量が約3センチの環境で時速10キロ~15キロでの安定走行に成功した他、降雪時の環境変化で自己位置の推定が不安定になる課題もGPSなどで補正して解決した。ロボットは北大構内の準公道(他車交通) 1.1キロと4キロの2ルートを走行した。

ロボットは道路交通法が定める 「ミニカー」サイズをベースとしてKCCSが自社開発した。走行環境に合わせて車体チューニングや積載部分のカスタマイズができ、さまざまな用途に対応可能で、最高時速15キロで自律走行し、状況に応じて監視者が遠隔操縦する。

実証試験は、 NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」に採択された雪上走行技術開発の一環としてKCCSが実施。2月16日まで行われる予定だ。

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