京急電鉄ら、横浜市にて乗合型移送の実証実験開始 Visaタッチも導入
2021/10/26(火)
京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)は、11月1日より横浜市金沢区富岡エリアにおいて「乗合型移送サービスとみおかーと実証実験」を開始する。10月22日付のプレスリリースで明かした。横浜国立大学、横浜市、日産自動車株式会社(以下、日産自動車)と共に実施する。
同エリアは、急勾配な坂道や狭あいな道路が多く、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でないなど、交通課題を抱えている。そこで、京急電鉄、横浜国立大学および横浜市は、2018年から実証実験を継続的に行っていいる。2019年からは日産自動車が参画し、地域に適した運行方式の検証を進めていた。2021年度は、本格運行に向けての最終段階と位置付け、過去3カ年の実証実験結果を踏まえる。利用ニーズが集中している坂道を中心としたコースおよび駅から遠い住宅地へのコースに集約し、手挙げによる自由乗降での有償実証実験を行う。利用者から要望の多かった朝夕の運行時間帯の拡大、小人運賃の導入等に加え、キャッシュレス決済(Visaのタッチ決済、二次元バーコード決済)を導入し、さらなる利便性の向上を図る。
同実証実験は、三井住友カード株式会社、株式会社小田原機器 、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)の協力のもとで実施する。さらに、横浜国立大学とあいおいニッセイ同和損保の共同研究により、とみおかーとに乗車のたびにポイントがたまる外出促進アプリ「とみおかーとMoove」を導入する。同アプリ上で獲得したポイントは、カフェチェーン店やコンビニで利用できるクーポン券等と交換可能で、徒歩や自転車移動等でもポイントが獲得可能だ。同アプリを通して取得する移動履歴等は、同実証実験の分析に活用する。
なお、同実証実験は、京急電鉄と横浜国立大学が締結した「産学連携の協力推進に係る協定」、横浜市と京急電鉄が締結した「京急沿線(横浜市南部地域)における公民連携のまちづくりの推進に関する協定書」に基づき、地域活性化に寄与し住みよいまちづくりを目指すという。
(出典:京急電鉄 Webサイトより)