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EVリユース電池を用いた蓄電池システム、関西電力らが実証開始

2023/8/22(火)

関西電力株式会社(以下、関西電力)らは8月18日、使用済みのEV電池(以下、EVリユース電池)を用いた蓄電池システムを新たに構築し、2023年度冬頃から実証を開始すると発表した。

今回の取り組みは、関西電力と東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、東芝ESS)で行う。また、同実証は、関西電力と東芝ESSが2022年11月から取り組んでいる蓄電池事業における提携に向けた検討の一環として行うものだ。

両社は、これまで蓄電池劣化診断技術※を活用した蓄電池の寿命予測によるアセットマネジメントサービスや蓄電池システムを常時遠隔監視するスマート保守支援サービス等の検討を進めてきた。

※ 充電曲線解析法(Charging Curve Analysis)。非破壊で蓄電池の内部状態を推定し異常や安全性を総合的に診断することができる東芝グループの独自技術。(プレスリリースより)

今回の実証では、実設備の運用データの取得・分析に基づく、EVリユース電池の特性、安全性を踏まえた事業性評価、およびさまざまな充放電パターンにおける経済性評価を実施する。そして、安全・安心なメンテナンスサービスの提供に向けた検討を推進するという。また、蓄電池システムの利活用に関する各種サービスを検証し、2024年度中の提供を目指していくとのことだ。

なお、両社は、今後同実証で得られた成果を踏まえ、各種サービスの創出を加速させる。同時に、大容量蓄電池の利活用、およびEV電池のリユースも含めたトータルソリューションサービスの展開を目指していくと述べている。

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