神戸市ら4者、路線バスを活用した貨客混載による野菜配送等開始
2023/3/7(火)
神戸市は、神姫ゾーンバス株式会社、神姫バス株式会社、兵庫六甲農業協同組合、エキソアレ西神中央(双日株式会社)と連携し、野菜配送事業を3月から開始する。3月1日付のプレスリリースで明かした。
神戸市では、人口減少、少子・高齢化の進行などにより、公共交通を取り巻く環境は年々厳しい状況にある。郊外を走る路線バスにおいても、輸送需要の減少が深刻な課題となっている。4者は、モノの運搬による新たな収入源を得ながらバス路線を維持していくために、「既存のバス路線を活用した貨客混載プロジェクト」を2022年10月から2023年2月まで実施した。今回実施する野菜配送事業は、同プロジェクトの検証を踏まえて開始する。
具体的には、西神中央駅と三木市を結ぶ既存のバス路線を活用して、農産物直売所(農協市場館六甲のめぐみ)前のバス停から野菜や米などを西神中央駅前まで運ぶ。そして、ショッピングセンター「エキソアレ西神中央」内の和食店(旬菜みやこ)に納品するという流れだ。
さらに、4者は、路線バスを活用した新たな取り組みとして、野菜を移動販売する実証事業も開始する。こちらは、西神中央駅と三木市を結ぶ既存のバス路線を活用して、農産物直売所(農協市場館六甲のめぐみ)前のバス停から野菜を西神中央駅前まで運ぶ。そして、ショッピングセンター「エキソアレ西神中央」内の店舗(KobeFooStyle)で販売するというものだ。
この取り組みでは、新鮮な野菜を地域住民に提供する機会を創出することを目的としており、地産地消の推進、並びにフードロス削減に貢献する。
なお、移動販売事業は、事業の検証を踏まえ、より効果的な運用方法を検討し、令和5年4月以降、実施する予定だ。
(出典:神戸市 Webサイトより)