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特集:MaaSベンチャーが拓く 交通サービスの未来(2/3)--個人の移動目的を共有できる新しいライドシェア「notteco」

2019/6/17(月)

今、日本では、タクシー配車やコストシェア型のライドシェアなど、さまざまな新サービスが次々と登場し、盛り上がりを見せている。交通手段の多様化が進む中で、この潮流を牽引するのが、柔軟な発想と高い開発技術力、そして、アイデアを実際の事業展開へと結びつける実行力を持つMaaSベンチャーだ。「身近な移動課題の解決」や「既存の公共交通の補完」、そして「助け合い」などを軸に、より快適な生活を実現したいという地域住民など利用者の思いに寄り添い、人間味ある企業理念やビジョンを掲げながらも、また同時に、新規参入ならではの「今までにない斬新で」、「痒い所に手が届く」、「知れば使いたくなる」ような、ユニークな新サービスを生み出している。地域や自治体、他企業と連携しながら、試行錯誤が続く「移動」についての課題解決に対し、独自のアイデアで挑戦するMaaSベンチャー各社の取り組みを紹介する。2回目は、個人の移動目的を共有できる新しいライドシェア「notteco」について。
nottecoは、株式会社nottecoが展開する、「安く移動したい人」と「ガソリン代などの実費を節約したいドライバー」をつなげるライドシェア(相乗り)マッチングサービス。2007年にサービスを開始し、2015年には株式会社ガイアックスの100%子会社となった現在は、会員数が約4万8000人、2018年のドライブ登録数が約1万1000件の実績があるMaaSベンチャーだ。日本発のコストシェア型ライドシェアサービスは今後、どのように展開していくのか、株式会社nottecoの代表取締役社長 岡田健太郎氏に話を伺った。

左:株式会社notteco代表取締役社長の岡田健太郎氏
右:「notteco 」のスマートフォンでのアプリ画面


ドライバーが相乗り募集登録したドライブ

「コストシェア型ライドシェアサービス」とは

nottecoは、中長距離でのドライバーとその車に乗りたい同乗者をインターネット上でマッチングさせ、ガソリン代や高速道路代に応じて、移動に必要な交通費実費を割り勘する仕組みで、同社はこのシステムを「コストシェア型ライドシェアサービス」と呼んでいる。

Nottecoでは、まずドライバーがドライブの日時、出発地と目的地、相乗り料金、車種といった情報をnottecoサイト上に登録。そして同乗者を募集する。次に同乗希望者は、nottecoに掲載された情報を見て、自分の希望条件にあったドライブに「相乗り依頼」を出し、それをドライバーが承認すれば相乗りドライブが確定となる。その後、待ち合わせ場所は直接やりとりをして決め、乗車後、相互評価するという流れとなる。サイト上にあるドライブの詳細ページでは各ドライバーのプロフィールや活動履歴が掲載されており、同乗希望者はそれらを確認・検討した上で相乗り依頼ができる。このようにサービス利用までの手順がシンプルなのもnottecoの特徴の一つだ。なお、サービス利用にはドライバーと同乗者共に会員登録が必要となる。

「地域」や「目的」に合わせて相乗りをする


安いだけじゃない、「移動がもっと楽しくなる」相乗りの魅力

「“行ってみたい”を叶える“行きたい”と出会える」をテーマに、移動をもっと楽しく、車で冒険しようをコンセプトとしているnotteco。

ガソリン代、高速代等の実費を割り勘するため、ドライバーも同乗者も安い費用で移動することができるのはnottecoを選ぶ大きな理由となっている。サービス利用者の中には、年間100万円以上節約したユーザーもいるという。

また、費用が抑えられることに加えて、相乗りが生み出す付加価値もその魅力の一つだという。たとえば、最近では音楽イベント、ウィンタースポーツ、スポーツ観戦などを目的地にして、同じ目的や趣味の人と相乗りをするというドライブ事例も多いという。こういった新たな出会いや感動、楽しみの共有もnottecoが作り出す移動の新しい付加価値と言えるだろう。

北海道天塩町で実証実験を経てサービス開始へ


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