三菱重工と日本触媒、アンモニア分解システムの共同開発契約締結
2023/8/22(火)
三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)らは8月21日、水素・アンモニアサプライチェーンの導入と大量輸送の本格化を見据えたアンモニア分解システムの共同開発契約締結を発表した。
アンモニア分解技術は、アンモニアから水素を取り出すために不可欠であり、サプライチェーン構築の実現において重要な役割を担う。三菱重工は、今回の共同開発において、国内外における多数の化学プラント納入実績や、これまで培ってきたアンモニアや水素のハンドリング技術に関する深い知見を生かすという。一方、日本触媒は、プロセス触媒や自動車触媒、排ガス触媒などの環境触媒を多数開発・実用化してきた触媒技術の実績と知見を生かす。同システムから取り出された水素は、クリーンな原料・燃料として使用することが可能だ。両社は、同システムの早期実用化を目指し開発を推進していくという。
なお、三菱重工グループは、水素・アンモニアサプライチェーンの構築に寄与するアンモニア分解システムの開発とその事業化を推進する。これにより、脱炭素技術の早期確立・社会実装を図るとともに、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現へ貢献していくという。また、日本触媒は、今後も、人と社会から必要とされる素材・ソリューションを提供するとともに、持続可能な社会に貢献し続けていくと述べている。
(出典:三菱重工 Webサイトより)